学閥支配の医学 / 米山 公啓
学閥支配の医学 (集英社新書) 米山 公啓 集英社 2002-11-15 |
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ブックオフで見つけて購入。105円。
2002年発売。
著者はヨネヨネ先生(米山公啓)で、聖マリアンナ医科大学の出身の神経内科医(元・助教授)です。
日本の医局制度について歴史も含めて総括的にも書かれていますが、各医大ごとの各論も少しながら分析されており、わかりやすいです。
医局支配とか、その根底にある「学閥」意識の弊害について書かれています。
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聖マリアンナ医科大学出身者だから正直にかけている部分があると思います。東大出身者には絶対に書けませんね。
学閥は官僚にとって非常に利用しやすいシステムなので、官僚から多額の献金(研究費ともいう)を配分する構造が崩れないと なかなか解消しないでしょう。
そちらが解消しても医局と系列病院との共存関係が崩れないと たぶん安泰です。
寄らば大樹の陰、と思っている医師にとってもトクなシステムですから、これら(医師、官僚、系列病院)の3者一両得がなくならないと、学閥や医局はなくならないですね。
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ちなみに、うちの組織テラークは特定の医局とのおつきあいはお断りしております。
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