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逆説の日本史 18 幕末年代史編1 / 井沢 元彦

逆説の日本史 18 幕末年代史編1 逆説の日本史 18 幕末年代史編1

井沢 元彦

小学館 2012-03-12

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★★★★☆

井沢元彦 の「逆説の日本史」シリーズはオススメ。

このシリーズは私は文庫化されてから読んでいますが、この巻はまだ文庫にはなっていません。

じつは単行本をブックオフでたまたま見かけ、200円で購入しました。

今回は日米交渉(つまり開国)の歴史

第1章は日米交渉の歴史。

普通の人はペリーが突然来たように思っていますが、ペリーが来たのは突然ではなく、あらかじめ来ることがわかっていたことが記されています。

その前にイギリスのフェートン号が長崎で不法行為を行い(だから鍋島藩がこっそり近代化に走った)、アメリカの商船モリソン号を追い払い、アメリカの軍艦(帆船)を率いたビッドルが大統領の国書を持ってやってきていたわけですから。

幕府が何の準備もしていなかっただけなんですね。

民主党政権のような感じですね。

何も準備をせずに考えないようにして、いざ起きたら泥縄式にいきあたりばったりで対応する。言霊に呪縛された実に日本的な対応です。

あれ、民主党は宇宙人がリーダーでしたが?

*

このころのイギリス、フランスは鬼畜の国(戦争で負かして植民地化する)、アメリカ、ロシアは友好的な国家であったことを示しています。

オランダは以前から通商していたので国王からも国書をいただく間柄。

しかし、幕府はこれらの国を同じように考え鎖国を貫こうとします。

それは家康が外国とはつきあわないように定めたからという理由からですが、これは実は大間違い。

鎖国は孫の家光からですし、家康は三浦按針(ウィリアム・アダムス)やヤン・ヨーステンと親しく交わり、彼らをコンサルタントとして使っていました。

家康が鎖国したという間違った認識を起こさせたのは朱子学の徒。

朱子学(儒学)にとっては歴史を都合よく塗り替えるのは常套手段ですから。

*

第2章はペリーの狡猾さ、豪腕さ、有能さを披露。

第3章は儒者の筆頭林大学頭(鳥居耀蔵の実弟)の行った欺瞞。

第4章は安政年間に起きたトリプル大地震が世間の気分を大いに変えたというお話。

第5章はハリスの勘違いが日本にインフレをきたして、結局倒幕を成功させたという笑えない話。

いよいよ面白くなってきました。

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