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悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成 / 茅沢 勤

公開日: : 読書

悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成 (講談社プラスアルファ新書) 悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成 (講談社プラスアルファ新書)
茅沢 勤
講談社 2004-05
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★★★★☆

人類史上最もたくさんの人を殺したと言われるスターリンと、それに負けていないのではないかと噂される毛沢東に加え、彼らには及ばないが共産主義に李朝の独裁と世襲を加えて独自の変革をさせて国民を死ぬまで傷めつけた金日成(本名 金聖樹)の3悪の朝鮮戦争当時の状況を資料を使って再現しています。

魏がソ連なら呉は中国で蜀は北朝鮮でしょうか。

スターリン(ソ連)は金日成のパトロンで毛沢東が嫌い。アメリカは怖い。中国を焚きつけて米中双方の国力を損なわせることが本心。

毛沢東(中国)はスターリンを尊敬していたが、金日成のことはバカにしていた。周囲に反対されても自分のメンツが一番大事。スターリンにのせられてハシゴを外されても朝鮮戦争に介入。

金日成(北朝鮮)はスターリンを尊敬していたが毛沢東のことは実は嫌い。少しうまくいくと、もう尊大になって二人のいうことを聞かなくなるが、苦境に陥るとどちらにつくか策謀をめぐらす。実に朝鮮人的。

李承晩(韓国)は日本を攻めることばかり考えていて、日曜日に釣りをしているところを北朝鮮に襲撃され、あっという間に韓国全土を掌握されそうになる。本編には最初出てくるがほとんど出てこない小物扱い。アメリカに保護されているくせに、自分を避難しそうな自国民を大量に虐殺。こいつも悪い・・・他の3人に比べると小さいけど。

蒋介石(台湾)は中国の侵寇におびえて米国の保護下に入ったが、中国は虎視眈々と狙っていた。金日成が朝鮮戦争を起こしたためにソ連の援助はそちらに向けられ、台湾侵寇は結局頓座。一番得をした人かな。

日本は軍需のおかげで大変トクをしましたよね。

朝日新聞が「韓国が先に攻め入ったが、反撃されて国の大半を北朝鮮に制圧された」という常識外の誤報(というか捏造記事)を連発したのが恥ずかしいですが。

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