デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書) / 上念 司

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書) デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)
上念 司
光文社 2010-01-16
売り上げランキング : 206602
Amazonで詳しく見る by G-Tools

★★★★☆(すんばらしい)

上念司の本です。

デフレのいいところなんて全く無いことを丁寧に解説しています。

この本を読むとデフレ肯定論ではなくなるはずです。

デフレと円高

自分の国だけデフレですと、それだけですべての通貨で円高となってしまうのはあたりまえ。

円高のいいところもほとんど無いので、デフレと円高の両方のダブルパンチは非常に困ります。

デフレと円高のダブルパンチを避けるのに、為替介入でなんとかしようとするのは非効率的で、デフレを解消すれば両者が収まります。

デフレ解消の手段

デフレの解消にはある一つのことをすればいいのです。

すなわち日銀がお札を刷って政府が新発行した国債を買うだけ。

これでお金の価値が下がり、モノの値段が上昇して好景気になっていきます。

ただそれだけ。

ハイパーインフレーションは来ない

ハイパーインフレーションはアメリカの学者であるフィリップ・ケーガンの定義によると「インフレ率が毎月50%を超えること」とされています。

毎月50%は年利換算で 13000% です。

p123 では「今年100円だったジュースが翌年130万円」と書いてありますが、13000% は 130倍なので 1万3000円ですね。

第二次世界大戦直後の日本では生産設備が 8割減となり、モノ不足ですごいインフレに襲われました。

でもたったの年率 60%程度。

現在の日本のように供給過剰の状態ではいくらお金を刷ってもなかなかインフレになりませんし、まして年率 13000%にはなりっこありません。

どんどんお金を刷りましょう。

消費性向は滅びない

日本人はすでに成熟して、欲しいものはそんなになくなったので消費が伸びないという人がいますが、これにも反論しています。

毎月余裕のお金がもらえるとしたら最初は貯蓄するだろうが、そのうち「ちょっとは使ってもいいかな」と考える人が多いはず、と。

つまり貧しくなったので使わなくなっただけに過ぎないのですね。この前のミニマリストも同じ。

毎月たとえば1ヶ月しか期限のない金券を 10万円分もらったら、だれでも 10万円使うでしょう。

ふるさと納税が最大 50万円できるとしたらその年のうちに 50万円分使うでしょう。

要するにお金が使える状態になればモノを買うわけですね。

関連記事

「日本ダメ論」のウソ マスコミ・官僚にダマされるな! 日本は崩壊しない! (知的発見!BOOKS) / 上念 司

###

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です