ビットコインについて考えてみた
公開日:
:
マネー
ビットコインは数ある電子通貨の一つですが、ほかのも似たようなものなので ビットコインについて考えてみます。
ビットコインの価値
作成量に制限がある(時間がかかる、電気代がかかる)ので希少価値があると言われています。でも誰も保障しないんですけどね。
まあ、その言い分を認めてその価値を「真の価値」としましょう。「真の価値」は負でないある値をとります(ゼロかもしれないってことは気に留めておく必要があります)。
実際の価値は「真の価値」+「付加価値」で表されますが、付加価値の分が最近特に大きくなっています。
そのプラスの付加価値分(値上がり分)を支えているのはチャイナマネーです。ビットコインの取引の9割は中国人と言われていますが、人民元とドルが自由に交換できないので橋渡しとして使われているわけです。
もし中国政府がビットコインの取引を禁じると、ビットコインは大暴落するでしょう。
発行量が制限される通貨は大いなる制約
そもそも国の通貨は国の生産物に見合った分だけ発行されるのが理想。そうでないとインフレやデフレになります。景気が天災と同じようにコントロールできなくなるのです。
ビットコインには担保となるモノ(生産物)がありません。その意味でビットコイン自体は貨幣ではなく、一つの生産物と言えます。
もしビットコインに貨幣としての普遍的価値を持たせるのであれば、それに見合った生産物を産生する生産設備(地域、国家、団体など)が必要。これでビットコインの価値の裏付けができ、もし彼らがそうしてくれるのであれば保障もされることになるでしょう。
もしそういう生産設備ができたとしても、ビットコインの生産量が制限されているのであれば問題です。そこでは生産物を増加させるとデフレ基調となり景気は悪くなります。逆に生産物が減少したらインフレになり、それをコントロールできません。ビットコインの流通量によって経済発展が縛られてしまうのです(かつて人類は金本位制に呪縛されていましたよね、その繰り返しです)。
貨幣というのは年々変わる生産物の量に合わせて適切に発行量を調整することで、インフレ(景気)の程度を調整できるのです。というか、そうすべきです。
発行量を政府が決められないビットコインは経済発展のためには大きな制約にしかなりえないのです。現にユーロがドイツ以外のEC諸国に重荷になっているのはそのためですね。
結論
ビットコインにいいことはほとんどないです。世界に広がるとおそらく世界経済に悪影響が出ます(経済発展が制限される、インフレやデフレがコントロールできない)。
手数料が安いからと短期間に少額使ってみるのはいいですが、ある日突然消滅することもあるのでご注意。
ある日突然何億円もの借金いや借ビットコインが発生するということはないのだろうか・・・ありそうですね。
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