図と画像
公開日:
:
最終更新日:2018/06/23
画像診断
画像診断での報告書では、画像の一部を切り取って貼り付けて参照画像とし、それを本文で引き合いに出して説明するのですが、そのとき「画像1」と書くか「図1」と書くか迷いませんか?
私は若いときは「図1」と書くことに抵抗があって、「画像1」と書いていたのですが、今は「図1」と書くようにしています。
なにかの本(記号論?)に「図とは文字以外のものすべて」と書いてあったので、「画像も図に含まれるんだな」と思うようになったことが大きいです。
それまでは、図というとイラストめいたものの印象が強く、デフォルメされていない実写に近いものは画像のほうが適当かなと思っていました。
ただよく考えると、CT、MRI、US の画像自体がある規則によってコンピューターが図式化したものですよね。X-Y軸の2次元平面に CT値や MRIの信号強度をグレイスケールでプロットしたただの図です。
CT や MRI の断面そのものが人体にあるわけではないわけです。科学的にデフォルメされた図と言ったほうがいいでしょう。
それでも画像(イメージ)じゃないと変だ、というのは思い込みじゃないでしょうか。
語源から考えるとイメージというのは imagination と同根。イメージがイマジネーションによって作られたものなら、コンピュータが 想像力を持っているということになりはしませんか。
ということで、今は堂々と「図1」とか書くことにしています。
ただ、実際に書くときは字数削減のために
(図1)、(図2)、(図3)
などと書いています。
かっこは半角、数字も半角で、図のみ全角です。
そのほうが見た目もカッコいい。
全角のカッコは「間が抜けすぎている」ように見えますでしょう(↓)。
以上は単に個人的意見ですので、”事実”ではありません。お間違えなきよう。^^
###
関連記事
-
遠隔画像診断ボランティア
2011.3.19(土) 日本放射線科専門医会・医会のHPで遠隔画像診断のボラン
-
遠隔画像診断での起業じつは簡単(2)
前回の記事「遠隔画像診断での起業じつは簡単」で、「起業はとっても簡単」と書きましたが、どれくらい簡単
-
若手整形外科医のための画像診断-症例から学ぶ治療診断の立て方 (「関節外科」2013年 04月号増刊)
関節外科基礎と臨床増刊 若手整形外科医のための画像診断-症例から学ぶ治療診断の立
-
遠隔画像診断事業 売上を3倍伸ばした私の方法
* タイトルはちょっと煽ってみました。^^; 答えはここにも⇒ 日中救急症例を受けられる体制
-
画像診断を考える・新版 今春発売
* 名著『画像診断を考える』ですが、編者の下野太郎先生 からうれしい連絡をいただきました。
-
胸部レ線についての過信
* これを言うとちょっと問題があるのですが、あえて書きます。 他科の医師(主に一般内科の年配
-
読影 画像診断 ウォーリーをさがせ
* 昨日、来客があって、「画像診断医師はどうやって診断しているんですか」と訊かれて、 「よく
-
師匠がいないと支障がある
* 以前の記事「優れたプロスポーツ選手は兄か姉がいる 」でも書きましたが、人間ってのは目標がな