もっと言ってはいけない / 橘 玲 (2)
公開日:
:
最終更新日:2019/04/21
読書
★★★★☆
昨日の記事「もっと言ってはいけない / 橘 玲」の続き。
「言ってはいけない」ことというのは、現在では過剰なポリティカル・コレクトネスのために「差別主義者」とレッテルを張られるおそれのあることをさします。
典型的なのは人種について言及することです。
人種と知能
p137 に科学的研究で発表された国別平均IQ が示されています。
IQ は教育を受ければある程度上がるのですが、それは IQ は教師が頭がいいと思う能力を高く評価するためにデザインされているからです。地頭を評価するにはベストではないのです。
まあ、目くじら立てずにだいたいの傾向だけつかめればいいですね。
ヨーロッパは 84.2(アルバニア)-101.7(リヒテンシュタイン) で北へ行くほど高いです。北に行くほど知能が高いのは純粋に気候のせいです。バカなやつは凍死しやすいため淘汰されるのですね。
中東、南アジアでは 75.7(キルギス)-94.2(イスラエル)。
北アフリカでは 79.3(スーダン)-85.2(チュニジア)。
サハラ以南の南アフリカでは 55.3(ブッシュマン)-81.8(スワジランド)。ブッシュマンはサン人と呼ばれ、DNA 上は最古のホモ・サピエンスと言われています。
東南アジアでは 65-107。最低の 65は知識階級が大虐殺にあったカンボジアで、それを除くとインドネシアの 85.3が最低になります。
北東アジアでは 92(チベット)-110.6(シンガポール)。シンガポールは世界中からインテリを買い漁っているからある意味当然でしょうか。
アメリカ白人は 99.7、アメリカ黒人は 84.3。その混血は 93.5。
世界ではアジアが高く、北東アジアは特に高いですが、著者はその理由を稲作などの農業社会内での「自己家畜化」に求めています。
狩猟社会では IQ よりは腕力勝負になりそうですし、農業社会では個人主義を貫くよりも、共和的な社会で波風を立てずに生きていくことのほうが子孫を残しやすく知能を高めやすいというわけです。
華僑(もともとはチャイナの南方出身者で貧民が多い)が東南アジアやアメリカで、差別にかかわらず大成功して経済や政治に介入できるようになったのは地元民との IQ の差をうまくいかしたからと著者は書いています。
日本や韓国では IQ がチャイナの南方出身者よりは高いために、華僑が政治や経済に表立って食い込むことができなかったのです。
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