ELEGIANT デジタルアンプ
公開日:
:
最終更新日:2020/12/07
オーディオ
★★★☆☆(安いものには毒がある?)
この Elegiant のアンプは 50+50W の出力で、Bluetooth 入力もあり、アナログ入力(ミニピン)、USB 入力も備えています。
見た限りはすばらしい商品で、ベストセラーとなっているようです。
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USB-DAC としては CM108 という 50円くらいの USBトランシーバー内蔵 DAC チップを使っています。
もともとオーディオ用のチップではなく汎用なので大量生産が可能で値段も安いのです。
その分周波数特性は悪く、上は10KHz から徐々に落ちてしまいます。
13KHzでの低下は -1dB、20KHz で -2.5dB程度のようですね。
-2dBまでの低下や17KHz以上の低下は普通の人はほとんど気づかないので問題はないでしょうが、気にする人は気にするでしょうね。
原理的にもっと不利なはずのアンプでも、もっとましなものが多いですし。

内部構造を見ると LPF は内蔵していないです。
非ハイファイ装置で LPF を省略するため高域のレスポンスをあえて下げているのかなという推測もできますが、24.1KHz でも -3dB程度のなまくらカーブですから、ハイファイ装置では LPF は必須でしょう。
どうも中途半端な仕様ですが、時代の制約あるいは妥協の結果でしょうか。
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デジタルアンプ部のチップは正式に表明されてないですが、出力と値段から見ておそらく TPA3116D2 という 100円くらいの IC を使っているものと思われます。
このチップはデジタルアンプの中でも評価は一番低いほうに入ります。
もともとオーディオ用のチップではなく、汎用(アーケードゲームや家電用)なので、周波数特性は悪く、雑音レベルが非常に高いのです。
ワタシもこれを使ったデジアンを ELEGIANT のほかにも持っていますが、気にしなければ普通に使えますし、音に元気があるところは評価できます。
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ナローレンジのスピーカー、たとえばミニスピーカーなどで使えばこのアンプの周波数レンジの狭さは気にならないので、パソコンなどにつないで小さなスピーカーを鳴らすのには十分とも言えます。
十分でないと感じた人はもっとまともな製品を買ってくださいネ。
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