「年100回配当」投資術 / マーク・リクテンフェルド
公開日:
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最終更新日:2023/04/07
読書
まだ読み始めたばっかりですが、すでに何度か目からウロコが出てきました。
著者はオックスフォードクラブという独立系金融リサーチ出版社のチーフストラテジスト。
いわゆる高配当株投資を勧めておられるのですが、10-11-12システムというコンセプトが秀逸。
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通常のキャピタルゲイン投資だと誰でも欲と恐怖に打ち勝つことはできないので頭と尻尾はとれず、なかなか十分に利益が出ませんし、急落したときに売り抜けられずに損失をずっと抱えたままということもよくあります。
それに、株価というものは企業の実態を表すものではないと言っておられます。粉飾があるからですね。利益をほぼ全部投資に回す企業もありますが、成功するとは限りませんし。
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実際に企業の価値を正確に示すのは配当額だとおっしゃります。
それ以上の利益が現実にあったということを証明しているわけです。
著者はキャピタルゲイン狙いの投資には目もくれず、インカムゲイン投資(ここでは高配当株投資+配当再投資)のほうがはるかに安心でき、高パフォーマンスのことも多いとおっしゃります。
とにかく高配当株を買ってそのままホールドし、配当金は再投資しろというのがこの本の最大のテーマです。
増配傾向の高い企業ならなおよしと。
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原題は「配当株投資で金持ちになる」ですが、邦題の「年100回」はどこからつけたんでしょうかね?
意訳し過ぎだし、別に年 100回も貰う必要はないですね。そのたびごとに税金を取られますので。
そこが気になってこの本を買った人にはちょっと失望させてしまうかもしれませんが、この本の本質はそこではありません。
とにかく増配傾向の高い企業の高配当株を買ってそのままホールドし、配当金は再投資しろ、そうすれば複利&ドル・コスト平均法の威力でやがて投じた原資の何倍もの配当が毎年振り込まれるよ、ということです。
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