*

「年100回配当」投資術 / マーク・リクテンフェルド

公開日: : 最終更新日:2023/04/07 読書


★★★★☆

まだ読み始めたばっかりですが、すでに何度か目からウロコが出てきました。

著者はオックスフォードクラブという独立系金融リサーチ出版社のチーフストラテジスト。

いわゆる高配当株投資を勧めておられるのですが、10-11-12システムというコンセプトが秀逸。

通常のキャピタルゲイン投資だと誰でも欲と恐怖に打ち勝つことはできないので頭と尻尾はとれず、なかなか十分に利益が出ませんし、急落したときに売り抜けられずに損失をずっと抱えたままということもよくあります。

それに、株価というものは企業の実態を表すものではないと言っておられます。粉飾があるからですね。利益をほぼ全部投資に回す企業もありますが、成功するとは限りませんし。

実際に企業の価値を正確に示すのは配当額だとおっしゃります。

それ以上の利益が現実にあったということを証明しているわけです。

著者はキャピタルゲイン狙いの投資には目もくれず、インカムゲイン投資(ここでは高配当株投資+配当再投資)のほうがはるかに安心でき、高パフォーマンスのことも多いとおっしゃります。

とにかく高配当株を買ってそのままホールドし、配当金は再投資しろというのがこの本の最大のテーマです。

増配傾向の高い企業ならなおよしと。

原題は「配当株投資で金持ちになる」ですが、邦題の「年100回」はどこからつけたんでしょうかね?

意訳し過ぎだし、別に年 100回も貰う必要はないですね。そのたびごとに税金を取られますので。

そこが気になってこの本を買った人にはちょっと失望させてしまうかもしれませんが、この本の本質はそこではありません。

とにかく増配傾向の高い企業の高配当株を買ってそのままホールドし、配当金は再投資しろ、そうすれば複利&ドル・コスト平均法の威力でやがて投じた原資の何倍もの配当が毎年振り込まれるよ、ということです。

関連記事

###

関連記事

妖怪獣 / 水木しげる

ゲゲゲの鬼太郎 (4) (ちくま文庫) 水木 しげる 筑摩書房 1994-0

記事を読む

習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書) / 上念 司

習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書) 上念 司 講談社 20

記事を読む

ラストコンチネント―山田章博全集 (2) / 山田 章博

ラストコンチネント―山田章博全集 (2) Paper comics 山田 章博

記事を読む

ヤフーがブックオフに出資

* 元ネタ⇒ ヤフーがブックオフに出資、ブックオフ買取り品をヤフオクで販売 ヤフーはブックオ

記事を読む

勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意 (サイエンス・アイ新書) / 児玉 光雄

勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意 (サイエンス・アイ新書)

記事を読む

FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則 / 吉田 恒

FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則 posted

記事を読む

人たらしの流儀 (PHP文庫) / 佐藤 優

人たらしの流儀 (PHP文庫) 佐藤 優 PHP研究所 2013-03-05

記事を読む

売り上げを倍増させたアフィリエイト最新実践テクニック / 矢野 きくの

売り上げを倍増させたアフィリエイト最新実践テクニック -OL・主婦もしっかり

記事を読む

トンデモ怪書録物―僕はこんな奇妙な本を読んできた / 唐沢 俊一 唐沢 なをき

トンデモ怪書録―僕はこんな奇妙な本を読んできた (光文社文庫) 唐沢 俊一 唐

記事を読む

チョーク色のピープル / わたせせいぞう

チョーク色のピープル (角川文庫―わたせせいぞうコレクション) わたせ せいぞう

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【FX】2024年4月第4週スタート

FX トレードは 自動売買プログラムを入れ替えて、今月(2024年4月

【万年筆】ダイソー万年筆 6853

一昨日、大津京のダイソーで初めて見つけました。 これは見

終身旅行者 Permanent Traveler / 木村昭二

★★★☆☆ 漫画(「マンガ 終身旅行者 Permanent

【FX】2024年4月第1,2,3週総括

FX トレード記録「【FX】2024年4月第1,2週総括」の続きです。

ミニPC2台め到着

「別のミニPC(N97+16GB RAM+512GB SSD)注文」で

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑