【FX】Asia Scalper Pro という EA
公開日:
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最終更新日:2024/04/23
マネー
アジアくん・・・昔、いじって遊んでいた EA です。
Aria Scalper というのもありますが、そちらは別物。
こちらはスキャルピング系の EA と名乗っていますが、じつはナンピングリッド系。
同時トレード数がデフォルトで 10 あるせいか、トレード回数は非常に多いです。
損切りはしてくれないタイプ(自分でやれということ)。
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これは、巷で無料で配布している EA(よく「EA 詐欺」と騒がれているもの)と挙動がよく似ています。
バックテストで説明します。
同時トレード数は 8 に制限し、トレーリングストップを有効にしています。
GBPUSD 15分足 2024/1/27- 4/18 初期証拠金 10000ドル
こんな感じの収益曲線を描きます。
この曲線には誰も文句を言わないのではないでしょうか。
しかも、EURAUD、EURGBP、EURUSD、AUDCAD、USDCAD などいろんな通貨ペアで良好に動作します。
アジア専用じゃないじゃん。
しかし、うまくいかない通貨ペアも若干あります。
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例として、ユーロ円の例を挙げます。
EURJPY 15分足 2024/1/27- 4/18 初期証拠金 10000ドル
うまくいっていますね。
しかもこれなら初期証拠金 10000ドルも要らないですね。1000ドルでもOKで、それなら 2倍になっています。
うまくいっていますよね?
どこから始めても右肩上がりで儲かるはず・・・ですよね。
ところが、開始日を 1/27 から 3/27 に遅らせただけで・・・
EURJPY 15分足 2024/ 3/27- 4/18 初期証拠金 10000ドル
2ヶ月始めるのが遅いだけ(他の条件は同じ)で、こういうように結果が違って来ます。
最後の含み損(700ドル以上)も証拠金が多いので耐えていますし、続ければいずれ解消されるかもしれませんが、もし初期証拠金が 700ドル以下と少なかったのであれば口座が飛んでしまっているわけです。
初期条件がちょっと変わるだけで結果は大きく変わることがあるというのは理系の人にはお馴染みの定理ですが、文系の人には直感的に理解ができないかもしれません。
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よく「お金がなくなった、詐欺だ」と騒いでいる人がいますが、
- 始めたタイミングが悪かった
- 証拠金が少なすぎた
- ロット数や同時トレード数が大きすぎた
などが原因です。
1は運なのでしょうがない面もありますが、2と3はテクニックである程度カバーできます。
でも「絶対に飛ばない EA はない」ので、資金を分散してリスクを減らすのが賢明です。
*
それでも飛ぶときは飛びます。
トレンド発生時にナンピンを射ちまくり、射ち尽くしたあともトレンドが続いていけば簡単に飛びます。
ギャンブル中毒のイッペイちゃんがスランプになったとき(常時スランプだったみたいですが)に彼に無限にお金を与えると簡単に破産するのと同じです。
ということで、私はこの手の EA(損切なしのナンピングリッド)は使わないことにしております。
*
しかし、なんで Asia なんですかね。どこにアジアの要素があるのか?
単なる人種差別じゃないの?^^
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