高級腕時計
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以前にも書きましたが、世の中の商品はだいたい数量限定品。無限に生産できっこありません。
だから「限定」だからと言って飛びつくのは、売り手にとって「バカな客」なわけで・・・
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たとえば時計。
名門ブランドの職人が1ヶ月かかって手作りしているとします。同じものは作らないことにしましょう(実際は同じには作れないのかもしれませんが)。
材料の原価を 5万円として、職人の月給が30万円で作ったとします。ここで、35万円。
これを小売店に売るときにまあ約 3倍で 100万円にするでしょう。
それくらい取らないと、社長や秘書や愛人や事務や警備員の給料が出ないですから。
小売店は 100万円で仕入れたら 250万円くらいで売るでしょうね。
売れなかったときのリスクがあるからですが、まあそれくらい取らないと社長や愛人や事務や警備員の給料や店の保険料や家賃や隠し子の養育費が出ないですから。
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以上はなんの根拠もない推測ですが、250万円の時計の中身はやっぱり 5万円かもしれません。
250万円の時計を買った人がこれは 「限定品だから 300万円でないと売らない」 と言っても、それを信じるバカがいないと結局はただの 5万円 (まあ制作費を含めて 35万円でもいいですが) の時計です。
質屋に持っていくともう少しイロをつけてくれるでしょうが、時計の値段のほとんどを占めているのは「職人以外の給料」なので、質屋はこのへんを非情にさっぴいて値段をはじき出します。
この時計を中古市場で売るときには、職人も含めて彼らに改めて「給料」を支払う必要はありません。
時計本来の値打ちで流通させるか、それとも買値を基準にするかは売り手の勝手ですが、結局買い手が現れないとほんとうの流通価格は決まりません。
あなたならこの 250万円の時計買う? 限定品だよ。世界に1個しかないよ。
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骨董や絵画も同じ。限定品だしね。
(欲しい人が全くいない状態では)中身はせいぜい数万円もしないものがほとんどでは?
「買ったときに 250万円だったから 250万円以下では売らない」と言っても、それを 250万円以上で買ってくれるバカがいないと儲かりませんね。
つまり、
- 自分より馬鹿そうな人がいる
- その人が充分なお金を持っている
- その人にうまく売りつけることができる(やはり馬鹿だった)
という3つの条件がそろわないと、結局はあなたが一番のバカだったということになります。
私にはバカバカしくて、とてもこういう趣味はできません。
やるなら売る方ですね。
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