spared lesion は間違い
公開日:
:
最終更新日:2014/06/05
画像診断 spared region
*
脂肪肝で、周囲より脂肪浸潤の少ない領域が見られることがあります。
血管支配によることが多いのはご承知のことと思いますが、spared region であって、spared lesion ではありません。
spared は「スペアされた」で「変化を免れた」という意味です。
region は「領域」、lesion は「病変」ですよね。
spared lesion だと「病的変化を免れた病変」という自己否定表現になってしまいます。
*
アミボイスで音声入力すると spared lesion になりやすいようです。ご注意ください。
*
あ、そうそう、spared lesion を使う場合もまれに見られます。 それは限局性の脂肪沈着に対して使われています。
でもこれは spare されている(免れている)わけではありませんので、やはり誤用でしょう。
ちゃんと、focal fatty lesion と書くか、あるいは lesion と言うまでもないな、と思えば、focal fatty change と書くべきです。
###
関連記事
-
-
獣医師のための遠隔画像診断
今日のオンラインニュースを見ていたら、獣医のための遠隔画像診断プロバイダがすでにあるようですね。
-
-
非クラウド型遠隔画像診断システムの落とし穴
* 何度も書いているので、耳タコでしょうが、それでも非クラウド型で起業してしまう人が結構おられ
-
-
側頭筋付着部付近の線状の骨化?
ときどきこんなもの見ませんか? たまに見るんですが、側頭骨より浮いた一本の線状骨硬化(両側
-
-
困った元教授について
困った元教授 てれらじ庵のブログに書いた、困った元教授の話の続きです。 ま、私個人はこ
-
-
遠隔画像診断ニュース始めました
* * * * * * またまた新しいホームページ始めました。 遠隔画像
-
-
PSP と PS sign
* 以前別ブログで書いたのですが・・・ > PSP(進行性核上性麻痺)の画像サイン: 遠
-
-
ふざけた画像診断システム
職業がらいろんな遠隔画像診断装置を扱っていますが、ある装置では 患者リストから患者を選択
-
-
クラウド型と非クラウド型の違い(遠隔画像診断システム)
一応比較のために挙げておきます。 * クラウド型(イーサイトなど)
-
-
ふざけた遠隔画像診断システム(続き)
* 患者リストから患者を選択 数秒~数十秒待たされる 患者画面から「読影」を選択
- PREV
- ギター名曲集 / ペペ・ロメロ
- NEXT
- PSP と PS sign






