私の経験では
*
ときどき研究会に行くと、
私の経験では・・・
という言葉をよく発する 私よりはるかに若い人がいるので、笑ってしまうことがあります。
*
その人が、
- さぞ「自分は経験を積んでいるんだ」と思っている(大学医局か有名病院に所属していることが多い)のか
- 「私の乏しい経験では」という謙遜なのか
はわかりませんが、私は、その言い回しは
その道の第一人者が言えばかっこがつくが、それ以外の人が言うと不遜に聞こえる場合が多い
と感じています。
私も放射線科医を志してから ようやく四半世紀を超えたくらいのペーペーですが、
あんた それを言うのは50年早いわ
と言いたくなります。
*
大学病院や有名病院にいても経験できる症例はわずかですし、他人から教えてもらう珍しい症例も 自分でほんとうに”経験”できたとは言えません。
後者は耳学問(画像診断の世界では目学問?)というやつです。
これらの病院はむしろ専門化が進んでいるために、経験できるのは枝葉末節のごくわずかの症例でしかないことがほとんどです。
知識は体系化することによって、互いにリンクが貼られて自由自在に引き出されて利用できるようになります。あのグーグルのシステムと同じです。
まず全体をしっかりと構築して、一つ一つの知識をそれにあてはめていくというのでなくては、なかなか使える知識(武器)にはならないものです。
###
関連記事
-
-
厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」と言うが、それが人権侵害である
この記事(日経はビジネス以外の記事は普通に取材しているのでかなり信頼できる)では、 厚生労
-
-
画像診断管理加算2の悲劇
以前聞いた話ですが、とある都市の公立病院で常勤の放射線科医を1人雇っていました。 病院はこれを
-
-
放射能に侵されるは間違い
「放射能に侵される」と新聞などに書いてあるのを見かけますけど、放射線科医である私にはおかしく感じます
-
-
同門会または医局の同窓会
以前も書いたような・・・ 大学の医学部には医局という組織があることはみなさんご存じですね。
-
-
画像診断管理加算問題に対する日本医学放射線学会の見解
元ネタ> 平成26年度診療報酬改定における画像診断管理加算に関する施設基準変更についての見解
-
-
だいじょうぶか? Windows11
先日、院内の遠隔用読影端末の1つを Windows10 から Windows11 に変更した施設があ
-
-
私の遠隔画像診断(2)
昨日の記事「私の遠隔画像診断」の続きです。 会社請けの医療施設が 7(病院x5、クリニック
-
-
病院はもうご臨終です / 仁科 桜子
病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書) 仁科 桜子 ソフトバンククリエイ
- PREV
- FOREST RAIN~森に降る雨 / 瀬木貴将
- NEXT
- 3D・GIFアニメーション






