未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書) / 高橋洋一
公開日:
:
最終更新日:2018/12/31
読書
扶桑社 (2018-11-02)
売り上げランキング: 653
★★★★☆
同書のタイトルにも示唆されている『未来の年表』(河合雅司)というふざけた本に対する反論本。
『未来の年表』に書かれている恐ろしい未来は、的外れか実は大したことがないと主張されています。無能な民主党政権下ではそうなってしまうかもしれませんが。^^
第一章の「人口問題の本質」については、人口が減って困るのは割を食う地方自治体の公務員くらい(定員が減らされるため)で、国は別に困った問題という認識がないと述べておられます。
その根拠として、データから数値分析をして
- 先進国では、「一人あたりのGDP」は人口増加率に無関係(人数が少なくなれば「一人あたりのGDP」でないトータルとしての「総GDP」は下がるが)
- 非先進国では、「一人あたりのGDP」は人口増加率に逆相関する
と結論を述べておられます。
国民の豊かさというのは「総GDP」 より「一人あたりの GDP」に関係してくるわけですから、こう言ってもらうと安心しますね。
第二章以降(移民政策、年金、雇用政策、地方分権)も非常に考えさせられますよ。
続きはまた次回。^^
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