金儲けのレシピ / 事業家bot (2)
公開日:
:
最終更新日:2021/02/19
読書
以前の記事「 金儲けのレシピ / 事業家bot 」の続きです。
著者は他業種のビジネスモデルを分析して、それを自分の業種用にデザインし直すことを勧めています。
これはすでに実践している人が多いハズ。
いくつかの事例をあげておられます。
大塚家具
先代の父の時代の大塚家具の売り方は、会員制にしておき、その会員が来店すれば専属の販売員がくっついて買うまで帰さないという「ボッタクリバー」方式。
娘はそれが「いかがわしい、古い」と感じたのではないでしょうか。
近代的な家具屋を目指したのでしょうが、そのコンセプトではすでに競合が多すぎたということでしょうね。
先代のビジネスモデルをきっちり分析しておれば他のやり方をとれたかもしれません。
いきなりステーキ
「俺のフレンチ」をまねて始めた立ち食いステーキの「いきなりステーキ」。
しかし、いちばん大事なキモをパクリそこねて現在大迷走中。
いちばん大事な「俺のフレンチ」のキモとは、一流レストランの下働きの若い料理人をそこそこの給料で雇い入れることでした。腕とやる気はあるが場所に恵まれていない人材ですね。
そこをパクれなかったどころか、フツーの会社を定年で辞めたシロートのおじさんに肉を焼かせていたりしましたね。腕もやる気もなくそもそも場違いな人罪ですね。
まずくて硬い肉をうまく焼けずにしかも客に立ったまま食べさせることになり、リピート客を多数獲得できなかったのでした。
イケア
大塚家具とは真逆に成功しているのはイケア。
家具は価格に工賃の占める比率が高いのですが、「ただの板と釘」を「棚やタンス」と言いくるめて客に買わせるという絶妙なビジネスモデル。
客は「棚やタンス」の完成品の価格と比較して安い と錯覚して「ただの板と釘」を買わされているだけなのに・・・
これは調理を客にまかせる焼き肉やお好み焼き、もんじゃ焼きなどの飲食業も同じ構造。
しかもマスコミも巻き込んで「DIY はなんとなくカッコイイ」という洗脳をかましてくるので、客もだまされていることにまったく気がつきません。
みなさんはよく考えましょうね。^^
###
関連記事
-
考える力をつくるノート
すぐに実行できるのに誰も教えてくれなかった考える力をつくるノート (KEIO M
-
“脱グローバル化"が日本経済を大復活させる / 三橋 貴明
“脱グローバル化"が日本経済を大復活させる 三橋 貴明 青春出版社 2012-12
-
出稼げば大富豪2 気づいた人は動きだした / クロイワ・ショウ
出稼げば大富豪2 気づいた人は動きだした (調子ぶっこきシリーズ) クロイワ・
-
投資の大原則[第2版] / バートン・マルキール&チャールズ・エリス
★★★★☆(これを読めば他の本はほぼ不要、かも) 「ウォール街のランダムウォーカー」の著者
-
小太郎の左腕 / 和田竜
小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3) 和田 竜 小学館 2011-09-0
-
ビデオマーケティングはテレビ通販から学べ! / ジョセフ・シュガーマン
ビデオマーケティングはテレビ通販から学べ! ジョセフ・シュガーマン ダイレク
-
タイムスリップ戦国時代 / 鯨 統一郎
タイムスリップ戦国時代 (講談社文庫) 鯨 統一郎 講談社 2011-11-
-
メモの魔力 / 前田裕二
★★★☆☆(メモではない) 著者独自の「メモ」の取り方が書いてあります。 メモと聞く
-
時空祝祭日 (ハヤカワ文庫JA) / 梶尾真治
時空祝祭日 (1983年) (ハヤカワ文庫―JA) 梶尾 真治 早川書房 198
-
自分の時間―1日24時間でどう生きるか / アーノルド・ベネット
自分の時間―1日24時間でどう生きるか アーノルド ベネット Arnold Ben
- PREV
- 外耳道の長さ
- NEXT
- モノラルアンプの存在意義