甲状腺の手術
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医療
最近、カミサンの首が腫れてきた。
触わると 右の胸鎖乳突筋に乗っかるような 5cmほどの弾力のある腫瘤が触れる。
表面は平滑で、胸鎖乳突筋や皮膚との癒着はなし。
ほんとに甲状腺のものか?
でも以前はなかったので、鰓弓性嚢胞ではないはず。
近くの市民病院の耳鼻科に行くと、エコーで甲状腺腫瘍とのこと。細胞診も行った模様。
12月の第3週ごろに入院して手術しましょう と言われたとか。
しかし、この病院は甲状腺の手術件数は年間 4件くらいしかない。
3ヶ月に一度ということだ。
普通の病院の耳鼻科は 外来は風邪や鼻炎の患者が押し寄せ、入院は手術目的の患者(中耳炎、副鼻腔炎、頭頸部悪性腫瘍)が大半。
甲状腺腫瘍で手術をする場合は良性、悪性の両方がある(どちらか区別がつかないので手術で確かめるというケースも多い)が、耳鼻科医で甲状腺を専門としている人は非常に少ない。
ちなみに、大学病院などでは人工内耳などが花形であるらしい。私の高校の同期の大森くんも京都大学耳鼻科教授をやっているが、そちらが専門だそうな。ということで、今回は彼に相談せず。
じつは甲状腺の専門病院として、神戸にある隈病院(くまびょういん)が名高い。
私もカミサンも神戸出身なので評判は昔からよくきく。
隈病院の甲状腺の年間手術件数は 1700を超える。手術日を年間250日とすると 1日 7件である。
3-4人くらいで、あるときは分担して、あるときは流れ作業でやっているのだろう。
カミサンも隈病院で切ってもらったほうがいいかもと言うが、手術日が決まった段階で変節するのも気がひけるとか。
そこでカミサンに一言。
たこ焼き屋を考えてみな。
1日6時間たこ焼きを毎日焼いているニイチャンと、3ヶ月おきに数時間だけ焼きに来るオバチャンと、どっちがたこ焼きを失敗せずにうまく焼けると思う?
そこでカミサンが一言。
隈病院にするー。
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