Claude で note を書く実験
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ある雑誌に載っていた 「有料note が書けるプロンプト」を claude に入れてみました。
note は有名な文章投稿サイトですね。
とりあえず、40歳すぎのサラリーマンの悩みについて書いてもらうことにしました。
足りないところを入力して待つこと 1分58秒・・・・
え、もう書けた?
何者にもなれなかった、四十歳の夜に
――《無名の帳簿》をつける
導入
深夜零時を過ぎたリビングで、あなたはまた、転職サイトを開いている。冷めた麦茶の氷は、とうに溶けた。廊下の向こうから、子どもの寝返りの音がする。
「年収600万円〜」の文字を眺め、親指が止まる。職務経歴書に、何を書けばいいのか。答えが出ないまま、画面を閉じる。
迷っているのではない。あなたは、確かめるのが怖いのだ。動いてみて、自分に値がつかないと、知ってしまうことが。
この文章は、あなたを励まさない。ただ、誰にも見せてこなかった帳簿を、いま一緒に開く。
第一章 「家族のために」という、いちばん優しい嘘
契約の日のことを、覚えているだろうか。
モデルルームには、甘い芳香剤の匂いが立ちこめていた。営業担当の男は、あなたの目を見ずに、書類の余白ばかり見て話した。「金利が動く前に、今です」。妻は隣で、子ども部屋になる予定の間取りを、指でなぞっていた。
ボールペンを握った手のひらは、湿っていた。署名欄の「名」の字が、汗でわずかに滲んだ。三十五年。数字は頭で理解できるのに、身体は拒んで、指先だけが冷えていた。
その夜、あなたは自分に言い聞かせた。家族のためだ、と。
これは、嘘だ。全部ではない。半分だけの、いちばん優しい嘘だ。
あの日あなたが判を押したのは、家ではなかった。「ちゃんとした大人である」という証明書だった。ローンが通ったのは、会社があなたを信用したからだ。誰からも賞賛されず、肩書きも持たないまま四十を迎えようとしていたあなたが、唯一、他人から受け取れた通知表。それが、審査の承認メールだった。
あなたは、安心を買ったのではない。「何者かである」という顔を、買ったのだ。
もうひとつ、認めなければならないことがある。家を買った瞬間、あなたは自分の逃げ道を、一本、自分の手で塞いだ。毎月の返済が、あなたを会社に縛る。転職を考えるたびに、返済表の数字が、喉元に手をかける。動けないのは家のせいだと、あなたは思っている。だが、その鎖を選んだのは、あなただ。
見栄で買った。そして、その見栄に、いま首を絞められている。それが、あなたの本当の姿だ。
私は、これを美談に書き換えない。動機は濁っていた。濁ったままだ。
妻が、あの日のあなたの手の震えに気づいていたかどうかは、分からない。気づいていて、黙っていた可能性のほうが高いと、私は思う。あなたが本当に恐れているのは、見栄を見抜かれることではない。見抜かれたうえで、それでも隣に座られることの、逃げ場のなさだ。
そして、事実をひとつだけ置いておく。
その濁った動機で買った家の、廊下の向こうの部屋で、今夜も子どもは眠っている。寝返りのたびに、パジャマの擦れる音がする。あなたの見栄が建てた屋根の下で、その寝息は、混じりけなく本物だ。
動機の汚れと、寝息の本物さは、同じ家に同居している。片方だけを消して、片方だけを愛そうとするから、あなたは苦しいのだ。見栄で買った自分を、見栄で買ったまま、そこに置け。裁くのも、飾るのも、もうやめろ。
第二章 「慎重に見極めている」という、いちばん安全な嘘
深夜のコンビニの自動ドアは、この世でいちばん正直な光を放っている。
蛍光灯の白さが、疲れた顔の陰影を、容赦なく浮かび上がらせる。あなたは缶コーヒーを一本手に取り、レジに向かう前に、雑誌棚の前で立ち止まる。スマホを開く。「副業 40代 未経験」。「転職 40代 年収 下がる」。検索窓の履歴に、同じ言葉が並んでいる。
その履歴の日付を、遡ってみるといい。
去年の秋にも、同じ言葉を打っている。その前の春にも。あなたは「慎重に見極めている」と言う。だが履歴が語るのは、別の物語だ。あなたは、季節をまたいで、同じ場所をぐるぐる歩いている。
迷いは、恐怖の別名だ。慎重さは、恐怖が着る、いちばん上品な服だ。
酷な話をする。「決めない」ことも、決断のひとつだ。あなたは毎晩、「今の場所に残る」という選択を、無言で更新している。署名も押印もなく、ただ、画面を閉じることによって。
そして、時間は利息を取る。
決めなかった一日ごとに、あなたの持ち時間は削れていく。四十代の一年は、二十代の一年とは値段が違う。来年のあなたが、今年のあなたより高く評価される保証は、どこにもない。帳簿の見えない欄に、「先送りの利息」が、静かに積もっている。
もっとも、あなたが検索している本当の目的は、情報ではない。他人の成功を眺めるための、口実だ。
SNSを開けば、同世代の誰かが、「脱サラして三年、いまは好きなことで食べています」と笑っている。あなたは「いいね」を押さない。押せない。胸の奥で、ひやりと何かが冷える。
それは嫉妬だ。ただし、嫉妬の対象は、彼の年収ではない。彼の目の熱だ。何かに没頭している人間だけが持つ、あの、焦点の合った目。
さらに言えば、あなたがいちばん妬んでいる相手は、SNSの中にはいない。二十代の、まだ何にでもなれると信じていた、あなた自身だ。あの頃のあなたは、たいした根拠もなく、未来を疑わなかった。その無根拠な自信が、いまのあなたには、まぶしすぎる。
嫉妬は醜い。誰かの成功を喜べない自分は、醜い。それは消えない。消そうとして「応援しています」と偽りのコメントを打ち込む自分は、さらに醜い。
だから、消さなくていい。ただ、その嫉妬が、あなたの視線を、ある一点に向けていることだけは、見ておけ。あなたは、他人の金には嫉妬しない。熱に嫉妬する。それが、あなたの欲しいものの、いちばん正直な輪郭だ。
缶コーヒーを持ってレジに並ぶ。店員が、疲れた声で「ありがとうございました」と言う。外に出ると、夜気が、スーツの襟の隙間から入り込んでくる。
あなたは、まだ何も決めていない。それが、いまのあなたの、いちばん正確な現在地だ。
第三章 「凡庸でも幸せならいい」「まだ遅くない」という、二つの逃げ道
朝の通勤電車の窓は、鏡になる。
トンネルに入った瞬間、車窓に、スーツ姿の男が映る。つり革を握る手の甲には、うっすらと血管が浮いている。髪に白いものが混じり、目の下には、去年にはなかった影がある。あなたは、その顔を数秒だけ見つめ、そして目をそらす。
四十を越えたころから、世間は二種類の慰めを、あなたに差し出すようになった。
ひとつは、「凡庸でも、家族が笑っていれば、それで幸せだよ」。
もうひとつは、「人生百年時代、四十代なんてまだ遅くないよ」。
どちらも、間違ってはいない。間違っていないから、あなたは、その言葉に、そっと座り込んでしまう。
前者は、動かないための椅子だ。まだ動ける人間が、そこに腰を下ろし、動かない理由を「幸せ」という名前で呼ぶための。
後者は、動かないための呪文だ。「まだ遅くない」と唱え続けるかぎり、今日動く必要はなくなる。
あなたは、どちらの言葉にも、少しずつ救われて、少しずつ腐っていく。
では、真実は何か。
まず、「何者でもない」と「価値がない」は、別のものだ。何者かになれていないという感覚は、事実の一部だろう。名刺の肩書きは、あなたの人生の全容を語らない。だが、その感覚は、「あなたには価値がない」という結論を、含んでいない。この二つを、切り分けろ。
次に、凡庸を引き受けるとは、楽になることではない。毎日、小さな敗北に、名前をつけないまま、受け取り続けることだ。同期の昇進。若手の手際のよさ。会議で、あなたの意見が通らなかったときの、あの短い静けさ。それらを、冗談で流し、飲み込む。凡庸とは、才能の欠如ではない。名もない無数の飲み込みの、総量だ。
そこで、《無名の帳簿》の話をしよう。
あなたはずっと、「なれなかった自分」を、負債の欄に書いてきた。何者かになれなかった。起業できなかった。あのとき、あっちを選ばなかった。それらを赤字として、毎晩ひとりで計上してきた。
だが、帳簿には、もう片方の欄がある。あなたがすでに引き受けているものを書く欄だ。
朝、六時四十分に起きる。七時十二分の電車に、体をねじ込む。理不尽な依頼に、頭を下げる。昼は、コンビニのおにぎりを、二百円以内に収める。夜、子どもの連絡帳に、判を押す。毎月決まった日に、ローンが引き落とされる。
そこに、名前はつかない。賞状も、拍手もない。だが、あなたは毎日、人ひとりぶんの重さを、運んでいる。いや、あなたの肩の上には、家族の生活まで、乗っている。
これを、美談にはしない。ただの事実として、帳簿に書く。事実に、慰めの力はない。ただ、足場になる。足場のない場所から、人は動けない。
最後に、逃げ道を塞ぐひとことを言う。
足場を得たら、動け。動かない安全にも、期限がある。会社は、あなたの三年後を、保証しない。あなたが持っている、いちばん確かなものは、今日の、この一日だ。
【特典】《無名の帳簿》をつける、三つの小さな儀式
儀式一 夜の帳簿(許すための儀式)
寝る前に、ノートへ三行だけ書く。題は「今日、引き受けたこと」。
書くのは、事実だけだ。時刻と動詞で書く。「よくやった」「情けない」といった、採点の言葉は入れない。
七時十二分の電車に乗った。
部長の急な依頼を、断らずに受けた。
子どもの連絡帳に、判を押した。
書けない日は、「書けなかった」と一行だけ書く。それも、立派な事実だ。
この儀式は、自分を採点する癖を、一日一回だけ止める。許しは、感情から始まるのではない。採点をやめる、という動作から始まる。
儀式二 恐怖に日付をつける(直視するための儀式)
毎週日曜の夜、いちばん怖いことを、一行だけ書く。そして、日付を添える。
〇月〇日。私は、自分に値がつかないと知ることを、恐れている。
見栄も、嫉妬も、同じように書く。洗面所の鏡の前で、小さな声で読む。
一か月後に読み返すと、気づくはずだ。恐怖は、毎週ほとんど同じ形をしている。正体不明の怪物だったものが、記録された事実に変わる。輪郭のあるものは、跨げる。
儀式三 三十日だけの小さな実験(変わるための儀式)
転職か副業か、いま選ばなくていい。三十日間だけ、週に一度、一時間を使って、どちらかの「値段」を知りに行く。
転職側:転職エージェントとの面談を一回入れ、「いまの自分に、いくらの値がつくか」を、直接聞く。
副業側:自分の仕事の経験を、千字にまとめて公開する。または、スキルを売買できるサービスに、プロフィールを一枚置く。誰かが反応するかどうか、ただ見る。
結果が悪くても、それは「あなたに価値がない」という証明ではない。「現在の市場価格を知った」という、ただの情報だ。情報は、次の一手の材料になる。
三十日後、結果を帳簿に、事実だけで書く。答えを出す実験ではない。値段を知る実験だ。
結論
何者にもなれなかったと知った人間は、肩書きが剥がれたあとの重さを知っている。だから、名前のない誰かの重さが、見える。それは市場では値がつかない。だが、家の中で、これから出会う誰かの前で、確かに効く。
あなたの見栄も、恐怖も、嫉妬も、消えない。醜いまま、あなたのものだ。私は、それを抱えて朝の玄関に立つあなたを、そのまま愛する。
靴べらの音。ドアノブの冷たさ。何者かになる必要はない。あなたは、名前のないまま、動ける人になる。
いやあ、リズムのあるいい文章ですね。句読点が多く、文章が短いからか。
それにしても 6000文字のエッセイが 準備も含めて 5分以内に書けるとは。すごい時代になったものです。
アドバイス内容もジャーナリングを勧めるという至極まっとうなものになっています。
*
使うかどうかわかりませんが、このプロンプトをスキルに変換しておきました。
/paid-note-despair-essay
これを打てば明示的に呼び出せますし、「有料note を書いて」でも呼び出せそうです。
*
しかし、Claude くん、いろんな人の悩みを聞いて解決してくれそうですね。
わたしもこれから毎日 Claude くんに悩みを聞いてもらいますかね。
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