文系の選択プロセス
公開日:
:
最終更新日:2014/06/05
画像診断 文系, 遠隔画像診断システム
*
民主党の事業仕分けに如実に見られますが、文系の人たちの選択プロセスには重大な欠点があります。
*
重要度や影響度を数字で考えないところです。
たかが数億円の項目を 20、30 と積み上げても、数兆円規模の項目がゼロでは、全体の効果としてはたいしたことがありません。
どれも1個としか体感していないので、
「この前(小さい項目で)こちらが折れてやったから、
メンツ上こんど(大きな項目)はお前が折れろ」
なんていうやりとりが 役人同士、政治家同士、役人と政治家の間であったのではないかと邪推します。
*
ちょっと違いますが、システムの選定などのときも似たようなことが。
だいたい、いくつかの候補を特徴ごとに差異を明らかにする表を作って、比べて決めることが多いと思いますが、特徴(項目)の重要度まで重視して決めていますか?
項目にしてしまうと どの項目も同じような重要度に見え、
「Aは3項目で優位、Bは5項目で優位だから Bにしよう」
などという バカな決定をしてしまっていませんか?
遠隔画像診断システムの選定も種々の項目を比較して決めるべきですが、「クラウド型か非クラウド型か」というのは単なる一項目ではなく、他の項目を全部併せても太刀打ちできないほどの影響力、重要度があるのですね。
*
だいたい要素というのはどれも対等でないことが多いです。
ちょっと違いますが、ある似たようなものを大きなものに並べた場合、No.1の大きさが1とすれば、No.2は1/2、No.3は1/3、No.4は1/4 になることが自然界ではかなり多いです。
要素や項目の重み付けということが非常に重要なのです。
会議で「その項目とこの項目をいっしょにするな(同じ重要度と思うな)」と叫ぶのはたいてい理系の人。
その理由がわからなくて、「こいつバカか、おれやみんなが正しい」 と思うのが文系の人。
*
数字が苦手な文系が非常に多いです。
そしてちょっとだけ賢い文系(役人)は ばかな文系を 1個、2個と「見た目の数」でだまそうとするのです。
そして 「数字もよく考えてみんなで決めた」 とのたまうわけです。
マスコミもたいてい ばかな文系 の人が多いので、ころっとだまされてしまうわけです。
そして、その読者も・・・?
###
関連記事
-
-
側頭筋付着部付近の線状の骨化?
ときどきこんなもの見ませんか? たまに見るんですが、側頭骨より浮いた一本の線状骨硬化(両側
-
-
PET/CT検査の保険適応について
平成22年4月より、PET/CT(ポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影)の適用疾患が変
-
-
放射線科常勤医を雇うには
放射線科診断医の雇い方 上記について、久々に遠隔画像診断ブログを更新しました。 http:
-
-
非クラウド型遠隔画像診断システムの落とし穴
* 何度も書いているので、耳タコでしょうが、それでも非クラウド型で起業してしまう人が結構おられ
-
-
画像診断医になるための必要最小条件
別に画像診断に限らず、全ての診断にあてはまる話です。 * 「Aという病気では aという画
-
-
画像診断メモノート更新しました 2014/11/12
2ヶ月ぶりに画像診断メモノート更新しました。 > 画像診断メモノート とりあえず、お知らせま
-
-
脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る / 森 墾
脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る 森 墾 メジカルビュ
-
-
胸部レ線は難しい?(トレーニングすれば読めます) の答え
前回の記事( 胸部レ線は難しい?(トレーニングすれば読めます) )の胸部レントゲン写真ですが、
-
-
最低の遠隔画像診断システム
以前ここでひどい遠隔画像診断システムと評した PS●社のシステムですが、今週に入ってかなりのレスポ
- PREV
- 非クラウド型遠隔画像診断を選ぶ理由が知りたい
- NEXT
- 非クラウド型遠隔画像診断のクラウド化