腰椎の圧迫骨折には T1強調画像を
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腰椎のMRI は多い時で一日に 15件くらい見ていますが、高齢者に多い圧迫骨折の時期判定に一番有用なのは T1強調矢状断像だと思っています。
最近の若い技師さんは、STIR が大好きなようで、矢状断も(横断像でさえも)STIR を撮ってくれます。
それで時間がなくなったからか T1強調画像 は一枚もないことがある。
STIR は画質が悪いので実際はほとんどありがた迷惑なんですね。
「なんでT1強調画像が1枚もないねん」
と叫ぶことがしばしば。
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最低限、T2強調画像(矢状断、椎間レベルの横断像)、T1強調画像(矢状断)の3シリーズで、高齢者の圧迫骨折、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、椎間関節症、骨腫瘍などは十分に診断が可能なことが多いです。
STIR の感度は T1WI よりはいいので、微妙な骨傷(骨挫傷)の拾い上げにはいいと思いますが、そういうものはどうせ放置していても完治しますよね?
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