*

画像診断管理加算バブルの終焉 テラークへの影響 (2)

公開日: : 医療

画像診断管理加算バブル崩壊が起きた今春からだいぶ経ちました。

まだ密かに抜け道を模索しているところもあるという噂も聞きますが、年貢をそろそろ納められてはいかがでしょうか。

うちのテラーク(&ラドアシスト)では結局2病院が画像診断管理加算にこだわって去られましたが、私はかえって暇になってよかったかも、と思っています。

以前はこんなのまで読影するの、というような簡単な症例まで依頼に出されておりましたし、それ以前に、こんなのまで撮影するのという症例までがちらほら。

加算目当てに気軽に撮りすぎていたという事情もあったのではないでしょうか。

残った顧客さんからの依頼傾向もだいぶ変わりました。

依頼数も全般に減少しています。

これが画像診断の適応をきびしくしてのことであればいいのですが、常勤医の負担がぐんと増えたからであれば問題ですね。

実際、春までは少なかった夜間の依頼の割合が増えています。それも日勤の時間帯に撮られた症例です。

おそらく、春までは夕方に残った分は気軽に遠隔画像診断に出して帰宅されていたのが、加算がなくなり院長にプレッシャーをかけられて残業を余儀なくされているのではないでしょうか。

午後7時くらいになるとさすがに力尽きて、残りを遠隔画像診断に出すというわけではないでしょうか。

少ない常勤医の負担を軽減するのも遠隔画像診断の大事な勤めの一つと思っていますが、このままでは常勤医の”燃え尽き症候群”がまたぞろ復活しそうな懸念があります。

管理加算1には遠隔画像診断の併用を許してもらいたいものです(管理加算2には要らないですけど)。

関連記事

画像診断管理加算バブルの終焉 テラークへの影響

###

関連記事

医学ドラマ

* うちのカミサンもムスメも面食いで、ドラマはジャニーズが出ているかどうかだけで見るかどうか決

記事を読む

粘液栓 mucoid impaction について

* ときどき他の人のCT所見で、気管支内にたまった液状物を「粘液栓」と書いておられるのを見るこ

記事を読む

橋中心髄鞘崩壊症 橋中央ミエリン溶解症 橋中心髄鞘崩解症

* 昨日 K さんという知らない方からメールをいただき、「(お子さんが)橋中心髄しょう崩落症と

記事を読む

医療費39兆2千億円 過去最高(3)

特にTVのバカキャスターですが、「医療費が高額になってたいへん」と無知からくるデマを散布しており

記事を読む

私の経験では

* ときどき研究会に行くと、 私の経験では・・・ という言葉をよく発する 私よりはるか

記事を読む

covid-19 PCR検査の感度問題

米国内科学会の雑誌に載った論文(Ann Intern Med. May 13, 2020.)

記事を読む

脳脊髄液減少症のブラッドパッチ療法

* 日経新聞2011/12/2付に鴻知佳子という記者の「激しい頭痛…脳脊髄液減少症 適切な治療

記事を読む

勤務医の”常識”

だいぶ昔のことですが、知人の医師が大学から派遣されて一般病院に赴任したことがありました。暇

記事を読む

厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」と言うが、それが人権侵害である

この記事(日経はビジネス以外の記事は普通に取材しているのでかなり信頼できる)では、 厚生労

記事を読む

新型コロナウィルス感染症状況 2020/3/16

3日前に 11位に落ちたと思ったら、本日はベルギー、オーストリアに抜かれて日本は 17位に陥落しまし

記事を読む

Comment

  1. ?@gmail.com より:

    >管理加算1には遠隔画像診断の併用を許してもらいたいものです(管理加算2には要らないですけど)。

    賛成です。CT2台、MRI2台に常勤医1名なので、加算を取るのをやめました。もう無理。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【FX】3本の RCI を使った自動売買プログラム (3)

「 3本の RCI を使った自動売買プログラム (2)」の続きです。

2024-11-18 愛車が不調に

一昨日ですが、愛車(BMW 318i)に乗ると警告画面が。

新・臆病者のための株入門 / 橘 玲

★★★★☆ 旧版も読んだのですが、新NISA 対応というだけ

モノラルアンプの価値

モノラルアンプというのはステレオアンプと違い、1つの入力を増幅して出力

喪中はがき

実母が 2024年7月25日に亡くなったので、喪中はがきを出そうと思っ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑