真のPET検診
公開日:
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最終更新日:2017/08/21
医療
元ネタ> 「線虫」を使った尿検査で、95.8%の確率でがんを判定!血液検査より高精度
犬の嗅覚を使った癌検診の話が以前ありましたが、今回は線虫。
C.elegans というカンセンチュウ科の線虫の一種はふだん土壌に住み、細菌を食べているそうです。
人間を含む他の生物には寄生しません。
全ゲノムが特定された最初の多細胞生物として、そのギョーカイでは有名な存在らしいです。
*
今回、九州大学のグループが、この線虫が尿中の癌細胞由来物質に惹き寄せられることを発見。
癌の種類も膀胱癌だけかと思ったら、膵癌など他の多数の癌にも有効とか。
コストも格安。
これは真のペット検診なのでは?
え、線虫が人になつくかって?
プラケースに土を入れ、C.elegans を飼って、たまに自分の尿をたらして集まるかどうか見る・・・
うーん、流行るかも?
*
九州大学は製品化を進めているようです。
これで現在瀕死の状況のPET検診(Positron Emission Tomography Health Check)がトドメをさされるかもしれません。
C.elegans で癌を疑われ、病院を受診していろいろ検査を受けてから保険診療としてPET検査に回る患者は増えるかもしれませんが、いきなりPET 検診(保険適応外=高額)という方はだいぶ減るでしょうね。
*
しかし、C.elegans、名前がいいなあ。
続けて読めば セレガンス?
クリスチャン・ディオールの化粧品みたいじゃないですか。
昔、アラン・ドロンがダーバンの宣伝で言っていた、
c’est l’elegance de l’homme moderne
セレガン デゥロォム モデラン と聞こえましたが、あれを思い出しました。
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