画像診断管理加算2の悲劇
以前聞いた話ですが、とある都市の公立病院で常勤の放射線科医を1人雇っていました。
病院はこれを2人に増やして画像診断管理加算2を取ろうと思い立ち、1人見つけてきました。
画像診断管理加算2というのは翌営業日までに所見をつけないといけないという結構つらい縛りがあります。
毎日締め切りヨン。
3ヶ月も経たないうちに片方の常勤医が辞めてしまい、残りも辞職を希望するようになったということです。
「○人いればできる」は「1人でも欠ければ破綻」
このケースの場合、2人いれば翌日までに所見を返せると思ったのでしょうが、1人のままでは無理とわかっていたはず(だから増員した)。
2人になっても どちらか欠ければアウトなんです。
1人欠けてはダメという状況はどちらも休めないということです。
もちろん学会に2人そろって出席なんてのも無理です。
病気もできません。出産も。
だいたい事務がバカなんです
100% ではありませんが、だいたい院長にこの手の提案をするのは事務員です。
「保険制度のおいしい穴(黄金の羽根とも呼びます)を見つけた」と思って、事務長や院長に教えるわけです。
あのねえ、自分たちの仕事に置き換えて考えてごらんよ。
院長に「毎日の経営状態を把握したいからその日の収支を翌朝までに1円単位で報告しろ」と言われたらどうします。
「あと ○人増員してくれないと無理です」と言って断ったつもりになっていたら本当に ○人増えてやらざるを得なくなったらどうします?
毎日遅くまで帰れませんよ。
一人も休めないんだよ。
定年まで地獄が続くのよ。
同じような状況をたった 2人の部署に押し付けるのですか?
だいたい2人で全分野の所見をつけろと?
いちおう読影医も専門分野(臓器)とか得意な領域ってのがあるのです。
2人で全分野カバーできるわけないでしょ。外科医だって全臓器の手術ができるわけないわけで(できたらマンガ=Black Jack !)。
診断医だって加算2をとるには幸運な場合でも最低 3人は必要です(3人でも足りないところはあるでしょうが)。
ということで結論・・・画像診断管理加算2を 2人の定員でやるのは崩壊への道だということです。
こういうケースは多いと思うので、みなさんもこういうことがあったら SNS や 2ch で晒してあげてくださいね。
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