普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話 (扶桑社新書) / 佐藤治彦
公開日:
:
読書
![]() |
普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話 (扶桑社新書) 佐藤 治彦 扶桑社 2015-11-01 売り上げランキング : 52806 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆
著者は経済評論家らしいですが、国際金融ではなく国民生活がターゲットのようです。
その点ではモリタクとかハギワラとかと立ち位置が似ていますが、より理論的です。
国民年金は半分が税金で補填されているので、もらうときには税金が還付されるようなもの。掛け金も控除の対象。⇒加入しなければソン。
退職してから証券会社に詰めかけて一喜一憂している人はほかにすることがないからやっているという指摘もかなり納得できます。趣味の代わりになっているだけなんですね。⇒ちゃんとした趣味を現役時代から持ちましょう。
持ち家でもコストがかかります。固定資産税、都市計画税、修繕費、周囲とのトラブル、震災での建て替え(ダブルローン)など。そもそも「持ち家か賃貸か?」、「家は買ったほうがいいのか?」という問い自体がナンセンスと著者はいいます。⇒「この家は買ったほうがいいのか」ならナンセンスではない。不動産はすべて物件次第。
住宅ローンで家を買っても支払いが済むまでは銀行の持ち家。⇒支払い終わったころには「寿命が終わって建て替えが必要な中古住宅」が持ち家になるだけ。
国民年金の付加年金は破格の好条件。2年でモトがとれる。⇒かけなきゃ大ソン。
人脈に頼っての転職は危険。⇒その人脈が消えれば運命をともにする可能性がある。
持ち家があることで職業選択の自由が奪われることがある。⇒持ち家と職業の両方に縛られて単身赴任、遠距離通勤など家庭生活が阻害されることが多い。
*
ということで、「平均」とか「世間一般」とかに含まれるウソにだまされないようにしようというのが主旨の本です。
精神衛生上にもいいです。
カミサンを説得するのにも役立つかも。
###
関連記事
-
-
韓国と日本の歴史地図―民族の源流をたどる / 武光 誠
韓国と日本の歴史地図―民族の源流をたどる (プレイブックス・インテリジェンス)
-
-
論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) / 倉島保美
論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) 倉島 保美 講談社 2
-
-
英傑の日本史 激闘織田軍団編 / 井沢 元彦
英傑の日本史 激闘織田軍団編 井沢 元彦 KADOKAWA / 角川学芸出版
-
-
仕事は、かけ算。20倍速で自分を成長させる / 鮒谷 周史
仕事は、かけ算。20倍速で自分を成長させる 仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分
-
-
大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す / 久坂部 羊
大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書)久坂部 羊 幻冬舎 20
-
-
コドク・エクスペリメント / 星野之宣
コドク・エクスペリメント: (1) (幻冬舎コミックス漫画文庫) 星野
-
-
定説だってウソだらけ / 日垣 隆
定説だってウソだらけ (WAC BUNKO) 日垣 隆 ワック 2008-0
-
-
「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど"数学バカ"が国難を救うか / 高橋洋一 (2)
「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど”数学バカ”が国難を救うか (WAC
-
-
マラソンシステム / 樋口 健夫
マラソンシステム 樋口 健夫 日経BP社 1998-06 売り上げ
-
-
日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫) / 竹村公太郎
日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫) 竹村 公太郎 PHP研究所 201
- PREV
- 【謎の円盤】神戸・六甲
- NEXT
- ボリューミーという言葉は英語にはない







