ナウル共和国の悲劇
公開日:
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最終更新日:2019/05/08
マネー
ナウル共和国とはニュージーランドの北、インドネシアの東の太平洋上にある島国です。
かつては海鳥のフンが島の表面を覆っており、それからできたリン鉱石を輸出して栄えました。
国民は働くことなく、税金も納めず、医療や教育などのインフラもすべて無料で、ベーシックインカムによる年金を生まれたときから受けていました。
1人あたりGDP は日本の倍以上あったようです。まさに地上の楽園ですね。
ところが20世紀末にリン鉱石が枯渇し、国民に配る年金も消失。
国民の大半は働いたことさえないため、労働のスキルどころか概念すらありません。国民総ニートの国なんです。
現在は周辺国(日本を含む)の援助にすがっています。
そして今は子供の教育で労働を教えているとか。
資源のない国は教育を重視して最も価値の高い資本財である人材を育成するしかありません。
幸いに日本は今のところそれができていますが、ベーシックインカムを下手に導入するとナウルの二の舞になる可能性もあるかもしれません。
ナウルの姿は今の産油国の未来の姿とも言われています。
今でも中東諸国の国民は労働スキルがまったくない(完全に外国労働者に頼っており、清掃などの簡単な仕事すらできない)人が多いので、油田が枯渇するとナウルの二の舞になりそうです。ベネズエラではすでに現在進行形ですね。
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