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ニュートンとアインシュタイン / 石原藤夫

公開日: : 読書

★★★☆☆

ハヤカワJA文庫440。1983年刊行。

工学博士、元大学教授、SF作家の石原藤夫センセイの科学エッセイ。

ニュートン

ニュートンが22歳のとき(まだ学生)にペストが大流行したため、2年間田舎に戻って孤独な思考実験を行い、力学の3法則と万有引力を発見し、微分積分を発明したのですね。分光もこのときの発見。

反射望遠鏡を発明したのもニュートン。

我々もこの機会になにかを大発見したいものですね。

あ、そうそう、ニュートンがリンゴを落ちるのを見て引力を発見したのではなく、リンゴに働く引力が天体にも作用していることを発見して(つまり引力が万有であることを思いついて)万有引力と名付けたわけですね。

アインシュタイン

アインシュタインも光電効果、特殊相対性原理、一般相対性原理、ブラウン運動の解明と4つものノーベル賞級の研究を特許局に 7年間ほど勤めながら行いました。

日本はサラリーマンがノーベル賞を取れる国と言われていますが、アインシュタインはもっと昔に(研究職でない)一般職の公務員でもノーベル賞を取れることを証明していたのです。

研究職でない普通の人でもノーベル賞を取ってしまう・・・これはすごい(ニュートンも学生時代にやっていたが、そのときはまだノーベル賞がなかった)。

アインシュタインは絶対時間も否定してしまい、私が大学時代に苦労して読んだベルクソンの時間論を粉砕してしまっていたのです。くそっ、もっと早く知っていればクソ時間論など読まずにすんだのに。

ということで、我々のような凡人が物理学の歴史を大まかに知るには、この2人の横綱(とあと数人の大関)のことを学べば十分かもしれません。

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