音楽レコードについて
公開日:
:
最終更新日:2021/07/22
オーディオ
私は LPレコードを聴かなくなって久しいです。
レコードの作り方
- 音楽を編集して完パケ(磁気テープ)をつくる
- それをカッティングマシンでラッカー盤に書き込んで、ラッカーマスター(凹面)を作る
- ラッカーマスターに金属メッキをしてメタルマスター(凸面)を作る
- メタルマスター(凸面)から視聴盤(凹面)を作りテストして問題なければ、メタルマスターからメッキをしてメタルマザー(凹面)をつくる
- メタルマザー(凹面)にメッキをしてスタンパー(凸面)をつくる
- スタンパー(凸面)をプレス機にセットしてラッカーをスタンプしてレコード(凹面)が完成
と、まあ面倒くさい工程になっています。
レコードの問題点
最初はカッティングマシンで柔らかいラッカーを削るわけですが、カッティングマシンのヘッドはある程度の重量がある(慣性質量がある)し、ラッカーには塑性変形という特性があるので、信号そのものを正確に刻むことは難しいです。
1960年ごろからこれを補正するために信号にイコライジング処理(RIAA とは別)をしてから刻むようになりましたが、正確に復調できるとはとても思えませんね。
そもそも尖ったノミのような形状のカッティングマシンのヘッドで削った溝を、丸針や楕円針でトレースするのですからうまく再生できるのを期待するのが間違っているように思います。
ステレオの場合、左右のチャンネルセパレーションも悪く、25dB もあればいいほうと言われます。
ということで、ラッカーという媒体に書き込むということ自体がハイファイでない最大の原因と思います。
*
一部のハイエンドマニアは LPレコードなど見向きもしないで磁気テープの完パケ音源を漁っていますが、それは正しいのです。
全然違うらしいです。知らんケド。
でも高価なので若い人は真似しないように。
*
現在では完パケ状態の音楽データをそのまま通信でロスレス配信するようにするのが最もハイファイで最も入手が容易で最も安価。
つまり、最も理にかなっていると言えます。
いい時代になったものです。
これで昔の音源がすべて配信されればレコードの存在価値はすべて消滅するかもしれません。
ジャケット観賞用の非オーディオ的価値はありそうですが。
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