*

日本人だけが知らない「本当の世界史」古代編 / 倉山満(3)

公開日: : 読書


★★★★☆

日本人だけが知らない「本当の世界史」古代編 / 倉山満(2)」の続きです。

また読み返しています。

日本人はチャイナ文明を過大評価しているとのことで、チャイナのプロパガンダに乗せられた人が多いからということです。

たとえば、「四大文明」。

日本人はこの言葉は学校で教えられています(多分チャイナも)が、世界の人はほとんど知りません。ヨーロッパやアメリカはまだ未開の土地ですから入っていませんしね。

清末の時代にチャイナ人が負け惜しみで創作した言葉とのことです。

黄河文明については江沢民がエジプトの 4500年前のピラミッドを見て、「よし、黄河文明は 6000年前からあったという証拠を探せ」と発掘隊を作ったという話。

彼らの発掘結果を信じすぎるのも問題かも。

諸子百家の時代がチャイナ文明の最盛期で、それより後はひたすら同じ歴史を繰り返しているだけで進歩はないと著者はいいます。

チャイナから離れますが、「目には目を」のハンムラビ法典についてこれを「報復の勧め」のように理解している人が多いです。

でも実際は「目をやられたら報復は目までにせよ」と復讐の程度を限定する意味だそうです。

つまり、過剰に報復をするな、と。でないと永遠に報復合戦が終わりませんから。

自分の起こした結果と同程度の報復なら、されても納得がいってそこで復讐が終わる(ことも多い)ということでしょう。

なるほど文明的ですね。

倍返しはいけないということです。

###

 

 

関連記事

個人的な愛国心 / 日垣 隆

★★★☆☆ ガッキィファイターこと、日垣 隆 さんの 2007年の本。 2005年の

記事を読む

世界の“多数派”についていく「事実」を見てから動くFXトレード ──正解は“マーケット”が教えてくれる / 浜本学泰

世界の“多数派"についていく「事実」を見てから動くFXトレード ──正解

記事を読む

あたりまえのアダムス / ロバート・アップデグラフ

あたりまえのアダムス あたりまえのアダムス ロバート・アップデグラフ 酒井 泰

記事を読む

逆転の古代史! / 関 裕二

逆転の古代史! (廣済堂文庫) 関 裕二 廣済堂出版 2009-10

記事を読む

不動産というバケモノ / 別冊宝島編集部

不動産というバケモノ (宝島社文庫) 別冊宝島編集部 宝島社 2000-04

記事を読む

サービス刑事 / 中谷 彰宏

サービス刑事 サービス刑事―ホテル・旅館・レストランの成功例105 中谷 彰宏

記事を読む

すっきりわかった!Web技術―HTTPからセキュリティ対策、SEOまで (NETWORK MAGAZINE BOOKS) / ネットワークマガジン編集部

  すっきりわかった!Web技術―HTTPからセキュリティ対策、SEOま

記事を読む

ハートフルライフ (2) / わたせ せいぞう

ハートフルライフ (2) (扶桑社文庫) わたせ せいぞう 扶桑社

記事を読む

「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど"数学バカ"が国難を救うか / 高橋洋一 (3)

「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど”数学バカ”が国難を救うか (WAC

記事を読む

私の財産告白 / 本多 静六

私の財産告白 本多 静六 実業之日本社 2005-07-10 売り上げラン

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

外国の飯屋がまずい理由

https://www.youtube.com/watch?v=Dwp

2025年株式投資 簡単すぎる総括

本日で今年の投資は終わりです。 楽天銀行の現在高は以上の

日本語の教養100 / 今野真二

★★★☆☆ 日本語についての教養本。うんちくエッセイが 10

胸部X線写真の話(2)

昨日の記事「胸部X線写真の話」の続きです。 内科医叩きをやってい

胸部X線写真の話

もう時効だと思うので書きますが、以前に書いたことがあったかも。 又聞

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑