質問する力 / 大前 研一

質問する力 (文春文庫) 質問する力 (文春文庫)
大前 研一

文藝春秋 2005-03-10
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★★★★☆

表題の「質問する力」とは、「政府やマスコミや評論家の言うことを うのみにするのではなく、まず自分の頭で考え、疑問点があればとことん追及し、自分で納得してから決断をする力」 のことだそうです。

質問する力があれば値下がりする不動産や株は買わなくてすむ

質問する力を養えば、政府、業者、官僚、経済エコノミストなどの発言のウラを読むことができるので、だまされることがなくなるのです。

明治維新が成功したのは旧幕府の要人たちが偉かったから

下級武士たちが力ずくで幕府を倒しても、その後混乱せずにすんなりと近代化に進めたのは、幕府の井伊直弼、小栗忠順、勝海舟らが構想と下準備をしてくれていたから、という大前説は初めて聞きました。

維新で一流の人物はほとんど死に絶え、後藤、西郷、大久保らもその後早くなくなり、残った二流の人物ばかりであれだけのことをあのスピードで成し遂げられたのは確かに奇異ですもんね。

余った住宅の活用法

日本には世帯数よりはるかに多い住宅数がある。これを活用しないといけない。さあどうすればいいか。

余ってだれも借りない空き家を書斎として借りたら減税してくれるという大前案が秀逸。

私も昔やってましたが、あれは事業として借りていたのでちゃんと経費で落とせました。

それを大前さんはサラリーマンにも認めるようにする、というのです。

ウィークエンドハウスを取得しやすく減税するのもいいでしょう。

最近は軽井沢で週末を、という東京人も増えてきているようですし。

最近では空き家を利用して協同保育所を作るNPOがあるそうですが、そういうものに利用できますしね。

質のいい中古住宅が足りなくなれば、仲の良い老人3人で1つの家に住まわせて、余った2つは処分して換金し、3人の介護費用として使うようにする、という妙手も提案されています。

*

その他にも道路公団改革や郵政民営化の最適解や大学での教育論など、大前さんのほかの本にも書いてあることとだぶりますが、そういう問題をとことん考えるのも 質問する力を養ういい手だということです。

すぐ読めて価値のある本。

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