「ワクチンで治療する」という言葉
公開日:
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医療
TV でアナウンサーやコメンテーターなどが、「ワクチンで治療する」と言ったりしている場面を見ますが、
そもそもワクチンは治療薬ではない
ことをちゃんと理解しているのでしょうか。
広い意味で使っているのかもしれませんが、ワクチンは予防薬です。
発症している最中の人にワクチンは使えません。だから治療薬ではないのです。
発症する前に使わないと意味がありません。
火事は消化器で消すわけですが、目の前の火事を火災保険で消そう と言っているような気持ち悪さを感じます。
あるウィルスに対するワクチンは そのウィルスそのもの(あるいは それを弱めたものか その破片など)ですから、ウィルスが体内で増殖しているときにワクチンを使うのは
毒で苦しんでいる患者に 新たに同じ毒を投与する
のと同じなのです。
抗体治療(血清療法やガンマグロブリン投与)と間違えている人もいるかなと思いましたが、発言内容を聞いているとそこまでのレベルでもない感じです。
まあ、
ワイドショーは 歪度を競う ただのショー
ですから・・・
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