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古代史の真相 (PHP文庫) 黒岩 重吾 PHP研究所 1996-10 |
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古代日本史についてのエッセイ。
関裕二さんと井沢元彦さん(どちらも作家)の古代史観が私は好きで、自分の中ではスタンダードとして採用しているのですが、黒岩重吾さんのご意見も尊重に値すべきものと思っています。
この3人それぞれ着眼点が違うので参考になります。
筑紫物部の存在
この本では広開土王碑(広開土王は太王四神記で有名)の意義と磐井の乱についてのご考察が見事と思いました。
筑紫物部の役割が結構重要だというご指摘。
倭の五王
倭の五王についても独自の見解。でも、ここはもっとどんでん返しを期待していたのですが。
小姉君系はなぜいじめられたか
欽明大王の妃の堅塩媛と小姉君は蘇我稲目の娘で同母姉妹と記録には書いてありますが、小姉君の母は実は物部系ではないかという疑問を提唱されています。
資料第一主義の学者にはない発想はさすが小説家ですね。
継体天皇
第26代継体大王(継体天皇)についても理解が広まりました。
父親は滋賀県高島郡、母親は福井県福井市丸山町あたりの豪族(皇族)と喝破されています。
私は大阪府高槻市で仕事をすることが多いのですが、この市には継体天皇陵があります。
当時の政権中心地の奈良県内ではなく、なぜここに陵墓があるのか以前から不思議に思っておりました。
残念ながらその答えはずばりとは載っておりませんでしたが、私はたぶん奈良県内の大豪族が大反対し、物部の本貫地(難波)の端っこにお埋め奉ったのであろうと思っています。
藤原不比等の実の父?
藤原不比等の実の父は天智天皇ではないか、という指摘もあります。
当時の人間関係をあたっていけばこういう結論が最も信憑性を帯びてきます。
小説家ならではの視点ですね。
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この手のものが好きな人には、ともかく面白いのでおすすめします。
このあたりの歴史はチンプンカンプンという人には混乱するだけでしょうが。
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