*

遠隔画像診断 理想の顧客

公開日: : 医療

私のところの遠隔画像診断では中小病院を主なターゲットにしています。

一人医長など常勤放射線科医を手助けすることと、依頼医をヒーローにすることを主な目的にしているのです。

常勤放射線科医のサポート

常勤放射線科医のサポートは今回の画像診断加算問題により、病院が加算を放棄してくれないとできなくなってしまいました。

そのため2つの病院が顧客からはずれましたが、残りの病院様にはご理解をいただき、加算を断念して契約を続けてもらっています。

しかし、残った病院様からの依頼内容は結構変わりました。

以前はスクリーニングなど、こんなものまでわざわざ遠隔画像診断に出すの?というものまで依頼されていましたが、それらは常勤医が疲れてできなかった(締め切りまでにつけられそうにないと判断された)ものだったのでしょう。

最近はそういうものは院内でつけられているか、つけないようにしているもようです。

前者の場合は常勤医のオーバーワークが心配ですね。

依頼医をヒーローにする

依頼医をヒーローにすることというのは、外科医のいない病院などで特に重視している目的です。

急性腹症の患者を手術のできる地域中核病院に搬送するかどうかの判断の材料を提供することが結構多いです。

これで患者さんが助かることはもちろん、主治医も患者から感謝されますし、送り先の病院でも

「あそこから送られた患者は当たり(手術が必要な患者)が多い」

ということで、顧客病院自体の評判も上がります。

こちらは単に診断するだけですが、かなりの”波及効果”があるようで、あとで感謝のメールが来ることも多いです。

こちらのやりがいも出るってものです。

主治医を患者のコミュニティや地域医療内でヒーロー(名医)にする手伝いをしてあげるわけですが、これが最大の効果をもたらします。

今度の新規顧客も外科医のいない(当然放射線科医もいない)小規模の病院様です。

こういう顧客を増やしていくのが、みんなハッピーになれるベストな戦略ということだと思っています。

###

関連記事

メディカルITコンサルティング(株)のこと

20年以上前に知人たちと起こした遠隔画像診断会社のメディカルITコンサルティング社ですが、10年以上

記事を読む

胸部レントゲンを読影していて「先生は胸部のCTも読めますか?」「えっ?」

* 以前アルバイトで、とある健診施設の胸部レントゲン写真の読影をしていたときのエピソード(以前

記事を読む

TeamViewer 遠隔画像診断への活用法(2)

以前も書きましたが、TeamViewer という遠隔操作ソフトの話です。 安全なトンネルを作り

記事を読む

医療費39兆2千億円 過去最高(2)

「医療費39兆2千億円 過去最高」という記事で、医療費が増えて国民は喜んで当然というハナシをしま

記事を読む

古舘伊知郎 報道ステーションで「薬価は医師が決めている」?

ZMapp というエボラ出血熱の特効薬 ZMapp というエボラ出血熱の特効薬がかなり効果があ

記事を読む

勤務医の”常識”

だいぶ昔のことですが、知人の医師が大学から派遣されて一般病院に赴任したことがありました。暇を見つ

記事を読む

腎嚢胞 腎悩呆?

極論なので笑って読んでくださーい。 *** うちの遠隔画像診断の顧客にはそんな方はおりません

記事を読む

肝嚢胞

 最近、「肝生検は危ない」とテレビでよく聞きますが、「カン政権は危ない」ということだったの

記事を読む

先入観なしで

ずいぶん昔のことを思い出しました。 私自身のことではありませんが、先輩がある病院に CT読影の

記事を読む

両刃のメス ある外科医のカルテ (朝日文庫) / 大鐘稔彦

両刃のメス ある外科医のカルテ (朝日文庫) 大鐘 稔彦 朝日新聞出版 2010

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語の教養100 / 今野真二

★★★☆☆ 日本語についての教養本。うんちくエッセイが 10

胸部X線写真の話(2)

昨日の記事「胸部X線写真の話」の続きです。 内科医叩きをやってい

胸部X線写真の話

もう時効だと思うので書きますが、以前に書いたことがあったかも。 又聞

ある甲状腺疾患の話

医師になって放射線科の医局に入って、1年めは大学病院で研修しました。

【整備済み品】 東芝 MQ01ABDxxxシリーズ 2.5inch 500GB HDD/ 5400rpm

これもリファービッシュ品の東芝製の 2.5インチHDD です。

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑