FOSTEX FE107E の弱点を補う方法
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オーディオ
FE107E で作ったバックロードホーンですが、スワンほどの長さの音道ではないので低音は今一つですが、中高域はなかなか美しいです。
特に”声”がいいので、ボーカル曲はもっぱらこれを使わざるをえません。麻薬みたいです。
歴史をさかのぼるとスピーカーはもともと拡声機だったのですからそういう意味では”原点”なのかもしれません。
たとえばジャズトリオとヴォーカル一人で作られた CDをかけると、無理に低域を強調したようなスピーカーではドラムが最前列でヴォーカルとピアノは奥の方にいるようにしか聞こえませんが、この FE107E ではヴォーカルが眼前にいてやや後ろにピアノ、その後ろにベースとドラムが控えめにサポートしているという構図が強調されます。
これがジツニタマランのです。
FE-100番台のユニットは最近の 103Sol などでも 200Hz 以下がダラ下がりなことが、特徴となっています。
これをいかに解消するかにみなさん頭を悩ませるわけです。
普通はこれの解消方法として、
- アンプのトーンコントロールで 200Hz 以下を盛り上げる
- 部屋のコーナーにおいて反射音で 200Hz以下を盛り上げる
- ZOBEL回路で中高域のレベルを下げる
- スーパーウーファーをあてがう
- ダブルバスレフの箱を試す
- スパイラルホーン(長岡鉄男 作 D-103 エスカルゴ)に入れる
- バックロードバスレフ、JSP方式、ZDBR方式などの変わり種エンクロージャーを使う
などが考えられると昨日述べましたが、追加します。
4 の別法ですが、トーンコントロールのついたアンプが1台、より大きなスピーカーが1ペア余っているのであれば、メインのアンプの録音端子からこのサブアンプに繋ぎ、高域をカットして大きなスピーカーに繋ぎます。
要するに余っているスピーカーをスーパーウーファーとして使うのですが、こちらのスピーカーはサランネットを互いにくっつけて 向かい合わせにするのです。
両方のサランネットの間には毛布を挟んで中高域を吸い込ませるのです。これでだいたい低域のみを出せますので、うまくやれば 100-200Hz あたりを補うことができます。
サブスピーカーには低音が良く出るデノンの SC-E シリーズなどがお勧めですね。
やりすぎの方法
雑誌を読んでいると、ユニットを天井向けにつけている人がいました。正面を向いたツィーターと組み合わせています。
200Hz 以下の減少を補うのではなく、90度上に向かせることにより中高域のレベルを下げて 低下している 200Hz 以下の部分とレベルを合わせてしまうわけですが、これでは高域ほど減少が激しいですから下がりすぎた高域部分を前面トゥイーターで補うという逆転の発想。まどろっこしい?
弱いほうに合わせて、弱くなりすぎたところをほかの方法で持ち上げるわけです。
これはちと本末転倒かよっぽどヒネクレているものと思いますけど、不思議と音はまともらしいですわ。
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