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街道をゆく 10 羽州街道 佐渡のみち / 司馬遼太郎

公開日: : 読書

街道をゆく (10) 羽州街道・佐渡のみち (朝日文芸文庫 (し1-11)) 街道をゆく (10) 羽州街道・佐渡のみち (朝日文芸文庫 (し1-11))
司馬 遼太郎
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★★★☆☆

司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの第10巻です。

羽州と佐渡との組み合わせ。

羽州街道篇では山形県の米沢がメインの題材となっています。

米沢

米沢では関ケ原以後の直江兼続にスポットライトが当てられています。

彼の兜の「愛」の字は女好きなのではなく、「愛民」を表しているそうです。

最上川では芭蕉が取り上げられています。最上義光が取り上げられるかと思っていたのですが、かすりもしませんでした。

あとは清河八郎の話が少し。

山形の紅花

山形の特産の紅花については、信長がこの地の白鳥長久という武将に苗を与えたのが気候が合ったのか、殖産に成功したのが始まりとのこと。

「くれない」は「呉の藍」から由来しているのだろうと書かれてあり、一本とられました。

もちろん呉(シナ)から来た染料という意味ですが、それまでは日本には染料は藍しかなかったので、藍イコール染料だったわけ。

紅花が来て別の染料があることを日本人が知ったということですね。

佐渡

佐渡では日本書紀に書かれている「粛慎人(みしはせのひと)」を最初に取り上げ、これは靺鞨のことではないかと推測されています。

佐渡は古くから金山で有名ですが、最初に目につけたのは貨幣経済が発達してからの上杉景勝(たぶん直江兼続)で、領主の本間氏を滅ぼしています。それから秀吉に召し上げられ、家康が大久保長安を送り込んで金山を徹底的に掘りつくしたのですね。

大久保長安以外に川路聖謨(一時佐渡奉行をやっていたことがある)、順徳天皇(佐渡遠流となった)とその皇女の話が出てきます。

知らなかったのは小比叡騒動とその主役の辻藤左衛門の話。

少し知っていたのですが、深く考えていなかったのは、江戸時代は佐渡の金山の人足に江戸に流入してくる無宿人を捕らえて使っていたこと。

無宿人になるプロセス(親族に籍を抜かれる)が悲惨ですし、まだ罪を犯していない段階の無宿人(罪を犯すような狂暴なヤカラは厄介なのでスルー)を3年で全員死ぬと言われる鉱夫に送り込んだのは江戸幕府最大の汚点だと書いています。これがほんとうに謝罪と賠償が必要な所存だと思いますね。

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