3ウェイスピーカーの致命的欠点
公開日:
:
オーディオ
高音は直進性がありますが、低音は球面波に近い広がり方をします。
低音の音圧は距離の2乗に反比例するのです。
- 距離が2倍になれば 1/4に。
- 逆に距離が半分なら音圧は 4倍になります。
ということは距離を近づけて音圧をそのままにするには低音の音量を小さくすればいい・・・つまり小さなウーファーでよくなるのです。
ヘッドフォンなんて外耳道の長さ(約3cm)くらいに近いために、あんな小さなユニットで結構な低音が出るわけです。
*
2ウェイとか 3ウェイとかのスピーカー(ユニットが多くなれば筐体も大きくなりがち)で端子が1組しかないもの(バイワイヤリングでないもの)は高音と低音の比率が決まっているので、バランス良く聴ける(スピーカーと人間との)距離は決まってしまいます。
スピーカーを置く場所と人間が聴く場所とが決まってしまう・・・これが大きなスピーカーの致命的欠点です。
特に 3ウェイとか 4ウェイなどに多い巨大なスピーカーは 4~10mくらい離さないとスピーカーに近すぎる=低音が過多になるという現象が起きます。
大きなスピーカーを 6畳間などの狭い部屋に入れてもバランスはとれないのですね。
*
上のことから、高音部と低音部は別の筐体に入れてそれぞれ別のアンプをつないでやるほうが、スピーカーの位置も自分の聴取位置も自由に変えられて便利です。
狭い部屋でも広い部屋でも高音と低音の音量のバランスを取ることが可能なのです。
つまり、小さめのスピーカーに高音部を任せ、低音は 3Dウーファー(アンプ付きのものが多い)に任せるというのが理にかなっていますし、お値段も相対的にはるかに安くできます。
高音部にそこそこのクオリティのスピーカーをあてがってやれば、部屋に合わない大型スピーカーを使うよりはるかにマトモな音になるわけです。
###
関連記事
-
-
仕事場のオーディオ / 昼食を食べる応接室
* 高槻遠隔画像診断センターの応接室のオーディオで、すべて私の私物。 写真は斜め上からの
-
-
W4-2142 到着&装着
Tangband の10cm フルレンジ w4-2142 がやってきたので、口径 104mm
-
-
DENON SC-E727 vs Kenwood LS-1001
SC-727[/caption] [caption id="" align="alignno
-
-
LPレコードの改良案
LPレコードには致命的な欠点が 25個以上あることを以前のブログで示しました。 LPレコー
-
-
オルトフォン コンコルド 105
NFJ 製 『UPA-152J MkII』 USB接続バスパワー駆動アンプ に オルトフォン
-
-
S.M.S.L. という中華オーディオメーカー
S.M.S.L.という中国のオーディオメーカーがあります。 「双木三林」という会社の漢字の頭文
-
-
Olasonic USBスピーカー TW-S7(W)
Olasonic USBスピーカー バスパワー 10W+10W TW-S7(W)
-
-
Alpair6P のエンクロージャー
フルレンジスピーカー フルレンジ(ユニットが1個)のスピーカーは音が素直ですし、ニアフィールド
-
-
今年はバックロードホーン! Stereo 付録のスピーカー(2015年8月号)
やって来ました、自作の夏が。 毎年訪れる・・・雑誌Stereoは8月号が”自作特集”なんです。






