*

関節のMRIは GE(FE)が基本

公開日: : 画像診断

最近のMRIで関節(膝・肘・肩・股・手・足)の撮像のとき、やたらめったら 脂肪抑制T2WI FSE で3方向撮る技師さんが多くて困っています

脂肪抑制T2WI FSE が好きすぎるのです。画質がよいからかな。でも異常が見えにくいんですよね。

一例を挙げます。


上が 脂肪抑制T2WI FSE 、下が T2WI GE(FE)です。

FSE は fast spin echo、GE(FE)は gradient echo(field echo)ですね。

脂肪抑制T2WI FSE では半月板、腱板、関節唇などの信号が真っ黒に近くなり、異常を示す微細な信号上昇が非常に見えにくいのです。

上の2つの画像でも、下で見られる内側半月板の傷害が 上ではほとんどわかりませんよね。

大昔からの真理ですが、たいていの関節のMRIは GE(FE)が基本です。

「3方向ともGEで撮って、脂肪抑制T2WI FSE はおまけの感覚で1-2方向追加する」くらいの感覚でいいのではと思います。

あと、骨髄疾患(骨転移含む)の評価が必要なときに、脂肪抑制しない普通の T1WI(SE)を撮らない技師さんが多いのが悩みの種ですね。

関連記事

腰椎の圧迫骨折には T1強調画像を

###

 

関連記事

no image

遠隔画像診断ボランティア

2011.3.19(土)    日本放射線科専門医会・医会のHPで遠隔画像診断のボラン

記事を読む

no image

資金の要らない、失敗しない遠隔画像診断起業のノウハウ

*  *  * 月刊 Innervision 11月号が届きました。 拙文が掲載されています

記事を読む

遠隔画像診断のビジネスモデル(4)

それぞれの場合での遠隔画像診断サービス会社の違いを見てみましょう。 * 上段は従来のファ

記事を読む

『遠隔画像診断起業への道』メルマガ配信中のお知らせ

『遠隔画像診断起業への道』というメルマガは正式配信を先週から開始しました。 昨日、第3号を配信

記事を読む

遠隔画像診断で画像診断管理加算はとれません というか とってはダメです

遠隔画像診断で画像診断管理加算はとれません 今、我々の業界で話題になっているのがこれ。 今度

記事を読む

依頼原稿の締め切り

* この前依頼されていた原稿の締め切りが迫ってきました。 仮題は「遠隔画像診断サービス 成功

記事を読む

大学院生による遠隔画像診断というか二次チェックしていない遠隔画像診断

* 先週金曜日の飲み会の帰りは大学の後輩の Kくんといっしょでした。 彼は大学院生ですが、い

記事を読む

困った元教授について

困った元教授  てれらじ庵のブログに書いた、困った元教授の話の続きです。  ま、私個人はこ

記事を読む

しちめんどくさい

2011.03.03(木)   レポーター 「どうもレポーターのやすきーです。

記事を読む

遠隔画像診断の起業における戦略的3要素

ってのを、本日出勤途中の車中で思いつきました。 戦略レベルなので、戦術レベルとは違います。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

イオン株2/3売る

2022年7月20日に株主優待目当てにイオン株を 100株買いました。

HFM ドル口座開設

以前紹介した スプレッドが狭い業者である HFM ですが、リアル口座を

ウエスタンデジタルHDD Ultrastar 14TB

以前書いた記事「500GB HDD が安い」の中で紹介した 2.5イン

フランケーヌの犬

腐乱犬:「イオーン、イオーン」 子供:「あ、なにか遠吠えしてるね

【FX】AXI Select 4日目 エッジスコアがちょっとだけ上がる

プロップファームの一種である AXI Select のインキュベーショ

→もっと見る

  • 2025年12月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑