*

関節のMRIは GE(FE)が基本

公開日: : 画像診断

最近のMRIで関節(膝・肘・肩・股・手・足)の撮像のとき、やたらめったら 脂肪抑制T2WI FSE で3方向撮る技師さんが多くて困っています

脂肪抑制T2WI FSE が好きすぎるのです。画質がよいからかな。でも異常が見えにくいんですよね。

一例を挙げます。


上が 脂肪抑制T2WI FSE 、下が T2WI GE(FE)です。

FSE は fast spin echo、GE(FE)は gradient echo(field echo)ですね。

脂肪抑制T2WI FSE では半月板、腱板、関節唇などの信号が真っ黒に近くなり、異常を示す微細な信号上昇が非常に見えにくいのです。

上の2つの画像でも、下で見られる内側半月板の傷害が 上ではほとんどわかりませんよね。

大昔からの真理ですが、たいていの関節のMRIは GE(FE)が基本です。

「3方向ともGEで撮って、脂肪抑制T2WI FSE はおまけの感覚で1-2方向追加する」くらいの感覚でいいのではと思います。

あと、骨髄疾患(骨転移含む)の評価が必要なときに、脂肪抑制しない普通の T1WI(SE)を撮らない技師さんが多いのが悩みの種ですね。

関連記事

腰椎の圧迫骨折には T1強調画像を

###

 

関連記事

春の嵐

* いえ、別に風が吹いているわけではありませんが、今年の春は少し異常。 例年4月の初めは読影

記事を読む

肺動脈内のガス

* よく見ますよね? 肺動脈内のガス。 ガスと言っても空気でしょうが(時間が経つ

記事を読む

横河 imageVins Pro

  以前からよく話しているレポーティングシステムについている DICOM ビューワー

記事を読む

しちめんどくさい

2011.03.03(木)   レポーター 「どうもレポーターのやすきーです。

記事を読む

南の島でダイビング三昧?

 この前読んだ本で、実例として紹介されていた人で、ダイビングがやりたくて東京から沖縄県のある島

記事を読む

画像診断雑記 更新

  画像診断雑記を更新しました。   ちょっと易しすぎたかな? ##

記事を読む

画像診断報告書のコピペ

画像診断報告書でのコピペ ある患者さんの画像診断の過去のレポートを他の医師が書いていて、今回同

記事を読む

メンバーの条件

* テラークのルールとしては、他のメンバーに迷惑をかけないという常識的な不文律があるくらいです

記事を読む

遠隔画像診断の起業の心得その3

   勤務医根性の根絶は意外と難しいです。  というか企業家精神を養うほうが簡単

記事を読む

Grant's Atlas of Anatomy, International Edition〈日本向けインターナショナル版〉

Grant's Atlas of Anatomy, International E

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2024-11-24 七五三

本日は2番め(6歳女子)と3番め(4歳男子)の七五三に近江神宮にお参り

[FX] Tokyo Box(ロンドン・コーリング)プログラム改良

以前の記事「 Tokyo Box(ロンドン・コーリング)プログラム完成

【FX】平滑化 RSI を使った簡単な EA

今はなき雑誌「FX攻略.com」の 2020年12月に のぶしサンの高

【FX】3本の RCI を使った自動売買プログラム (3)

「 3本の RCI を使った自動売買プログラム (2)」の続きです。

2024-11-18 愛車が不調に

一昨日ですが、愛車(BMW 318i)に乗ると警告画面が。

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑