*

セパレート型CDプレーヤーの欺瞞

公開日: : 最終更新日:2022/04/07 オーディオ

セパレート型CDプレーヤーというのがあります。

ドライブ部分 と それ以降の部分(オーバーサンプリングデジタルフィルター⇒DAC⇒LPFフィルターなど)とを別筐体に分けているものです。

なぜ分けるか私には理由がよくわからないのですが、ドライブの振動やモーター制御による電源電圧変動が問題なのかな。

同じ筐体(一体型)でも対策はできるのに。

分けたドライブを収めた筐体を CDトランスポートと言います。

それ以降の部分を収めたものを D/Aコンバータといい、別売になっていますが、両者の間に特殊なケーブルやインターフェース規格を採用しているものが多く、事実上いっしょに購入しないといけません。

特殊なケーブルやインターフェース規格を採用するのは、通常の S/P DIF 規格のケーブルでデータ(音楽信号)とクロック(制御信号)とを混合して送って受け取り側で分離して使っていることを問題視しているからです。

注) S/P DIF とはデジタル信号用の外部通信統一規格で、シリアル通信のため複数のデータを送るときは混合して送る必要がある

データ以外に CDトランスポートで使っているクロックを D/Aコンバータに送らないといけない(別筐体に分けたため)のですが、それがちゃんと送れていないのではと考えた人がいるのです。

クロックを発生するのは分周器という部品ですが、これをさらに高精度にして、マスタークロックジェネレーターというまた別の3つ目の筐体に入れ、マスタークロックジェネレーターからクロック信号を CDトランスポートと D/Aコンバータに送るという方法を考えた人がいます。

2つに分けたことによりさらに3つに増えてしまったわけで、当然メーカーは儲かります。^^

一体型なら数万円~20万円くらいですむところが、分けたことで総額60万円~数百万円かかることが多いですから。

アンプもプリとパワーのセパレートにしている人は CDプレーヤーもセパレートにすることになんの疑問もわかないのかもしれません。

これがほんとうの「分ける理由」なんじゃないでしょうか。つまり「大人の事情」です。

一体型のままであれば転送に S/P DIF を使う必要がないので、ドライブから DAC以降(正確にはオーバーサンプリングデジタルフィルター以降)にデータとクロックを別々に配線すればいいだけの話です。

一体型のままでも分周器を高精度にすることはできますしね。

ドライブの振動が大問題と言っても、ドライブの振動の影響でドライブ自体が読み取りを間違えるわけはないですから、その振動が DAC以降(正確にはオーバーサンプリングデジタルフィルター以降)の基盤に伝わらないように対策をすればいいだけの話ですが、そんな対策をしていない安物のプレーヤーでもそれが原因で変な音が出ることはまずなさそうです(出たら売り物にならない)。

電源電圧変動が問題なら電源を強化すればいいだけの話。

とは言っても CDプレーヤーなんてアンプと違って巨大電源を積む必要はありません。中くらいので十分。

そもそも PCでリッピングしてやれば CD-DAモードの欠点を受けずにビットパーフェクトでデジタルデータが抜けます。高価な CDトランスポート様よりはるかに高精度なトランスポートになるわけです。

このデータをメモリに置いて USB-DAC に アシンクロナスモード USB転送で送ってやれば、USB-DAC 内部で生成したクロックで正確にDA変換してくれます。マスタークロックジェネレーターもいらないわけですね。

ということでセパレート型 CDプレーヤーの存在意義は私にとっては皆無です。

CDトランスポートの寿命は短いですし、D/Aコンバータもどんどん安くて高性能なものが出てきるため時代遅れになりますので、余計に手をだす気にもなりません。中古を入手しても部屋のインテリアにはなるかもしれませんが、狭い部屋にはただの粗大ごみでしかありません。

高級なCDプレーヤーと低廉なものの音質差は確かにあります。

その音質差はどこで生まれるかというと、LPFフィルター以降のアナログ回路(や電源)と言われています。

これはおそらく本当でしょう。

PC で使う USB-DAC も なるべくこの部分を重視して選びたいものです。パソコンメーカーが作るものより楽器屋さんの作るもののほうが音がいいような気がするのはそのあたりにも気をつけて作っているせいでしょう。

私は KORGDS-DAC-10R で十分に満足しています(↓)。

関連記事

LPレコードの欠点

###

関連記事

KENWOOD LS-VH7 変な音のスピーカー

* 以前、2ちゃんねるで話題になっていた KENWOOD のスピーカー LS-VH7 のお

記事を読む

これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオーディオ編 到着

★★★★☆ 一昨日届いていたのですが、まだなにもアクションをしておりません。 ス

記事を読む

AU-α707XR の音出し

* 3ヶ月保証なのであまりあせる必要はありませんが、音が出るかのチェックはすませておこうと

記事を読む

変換アダプタ型USB-DAC 330円 (2)

思ったよりすばらしかった 330円の格安 USBサウンドアダプターのお話の続きです。

記事を読む

TANNOY MERCURY V1

タンノイ ブックシェルフ型スピーカーシステム TANNOY MERCURY

記事を読む

KORG DS-DAC-10R つないでみた

★★★★☆ この前買った DS-DAC-10R ですが、とりあえず、自宅の仕事部屋の

記事を読む

【ヤフオク】OM-MF5 バックロードホーン 到着

片方のユニットにヘコミが3ヶ所あるとのことで、安くで落札できました(4200円)。 ユ

記事を読む

SA-50G-EX 到着

SA-50G-EX 50W+50WTDA7492デジタルアンプ(琥珀)電源付 商品番号  S

記事を読む

SA/F80AMG+バックロード箱(2)

先日入手したバックロードの箱に SA-F80AMG を入れて鳴らしてみました。 まだハンダ

記事を読む

10cmフルレンジ WP-FL10 すごいかもしれない (2)

「10cmフルレンジ WP-FL10 すごいかもしれない」 の続きです。 共立電子さんに注文し

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Meta という Meta の AI

Meta(旧名:Facebook)社の Meta という AI を試用

昆虫由来の食用色素

博物学が好きな人はご存じかもしれませんが、西洋ではコチニールカイガラム

Antigravity で遊ぶ

数日前から Google の AI エージント Antigravity

AXI Select のエッジスコアがついに 70に

一昨日、「プロップファームの AXI Select の なかなか上がら

Gemini 3.5Flash について

NHK で好きな番組でほぼ毎回録画しているものに『美の壷』があります。

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑