音楽CD のジッター問題
公開日:
:
最終更新日:2022/08/17
オーディオ
音楽CD に書き込まれた音楽データはフォーマットが違うだけで、書き込まれる前のデータ(音源)と全く同じ(ビットパーフェクト)です。
なんらかの劣化があるだろうと思う人もいるかもしれませんが、音楽ではなくデジタルデータ(プログラム)のことを考えるとわかります。
PC 用のプログラムは昔は CD、今は DVD で提供されており、書き込まれる前のプログラムとディスクに書き込まれたデータは全く同じ(ビットパーフェクト)です。でないと、まともにプログラムが動きません。最悪の場合は暴走します。
*
ただし、その音楽CD を再生するときには劣化が起こりえます。
- CD-DA モードで読み出すと、ビットパーフェクトでなくなる場合があります
- DAC でデジタルデータをアナログストリーム信号に変えるときに音が変わりえます(ジッターなど)
1 はCD-DA モードを使わずに CDデータモードで読めば解消できます。CDデータモードで読み出すとは、PC などでリッピングすることです。
2 はジッターが小さい機器を使えば問題ありませんが、ジッターがそこそこ大きな場合でも普通の人にはまず問題になりません(人間の耳が時間積分してしまうので違いがわからないことがほとんど)。
ほとんどの人が時間のズレを認識できる閾値は数十~百msecくらいですが、ジッターは 50psecとかのレベルです。閾値の 1/1000000000 くらいなので認識はほぼ困難です。
ジッターそのものを感じられなくてもそれに伴う影響がチリも積もって音に変化を与えるのだというオカルトめいた説明をする人もいますが、どうでしょうか。
*
オーディオ雑誌などで LP 信者が「デジタルはジッター問題があるから音が悪い」とか言っていることがありましたが、いやいやアナログの回転ムラのほうがもっと影響度が大きいです。
回転ムラは時間方向の歪みだけでなく、ピッチ(周波数)が狂いますし、角加速度成分により音量も狂います。
HiFi という観点では質も量も はるかにアナログのほうが汚れているのです。
LP では回転ムラ以外に再生過程で劣化する要因が山ほどあります(関連記事で前述のとおり)し、ディスクの製作過程でも劣化しています。
*
LP 信者が「デジタルはジッター問題があるから音が悪い」と言っているのを聞くと、コエダメに落ちて全身●○だらけの人がこちらを見て「アンタの鼻の奥にハナクソが見えるな、汚いな」と言われているような 可笑しみを覚えるのです。
関連記事
###
関連記事
-
-
SAD-01-BK 到着
SAD-01-BK TA2024 USB DAC、付アンプ(黒) 商品番号 SAD-01-
-
-
ラックスマン製デジタルアンプLXA-OT3 到着
stereo (ステレオ) 2014年 1月号 音楽之友社 2013-12-1
-
-
これならできる特選スピーカーユニット 2019年版マークオーディオ編: 特別付録:マークオーディオ製8cmフルレンジ・スピーカーユニット (ONTOMO MOOK)
これならできる特選スピーカーユニット 2019年版マークオーディオ編: 特別付録
-
-
Topping TP30 落札
USB-DAC 内蔵の中華デジタルアンプ Topping TP30 を落札しました。
-
-
オルトフォン コンコルド 105
NFJ 製 『UPA-152J MkII』 USB接続バスパワー駆動アンプ に オルトフォン
-
-
Zensor1 注文
> Zensor1 の公式ホームページ 昨日、注文しました。 ヨド
-
-
優れたパワードスピーカー ONKYO GX-70AX
★★★★★ 1999発売、現在製造中止のパワード(アンプ内蔵)スピーカー。 WAVIO
-
-
卓上ハイファイステレオシステム
卓上ハイファイステレオシステム 卓上に置いてニアフィールドに音場が展開するゴキゲンなステ
-
-
3ウェイスピーカーの致命的欠点
高音は直進性がありますが、低音は球面波に近い広がり方をします。 低音の音圧は距離の2乗に反比例
-
-
AU-α707XR の音出し
* 3ヶ月保証なのであまりあせる必要はありませんが、音が出るかのチェックはすませておこうと