*

もう非クラウド型遠隔画像診断は使いたくない・・・その理由

公開日: : 最終更新日:2014/04/07 パソコン, 画像診断

もう時効かな、と思うので書きます。

ちあきなおみではないが、あれは数年前・・・、私が MIC にいた時代に、遠隔画像診断システムを提供していただいていたハルク社が、親会社の引き起こした企業犯罪(循環取引)にあい、消滅しました。

ハルクさんには過分のご厚意で破格の料金を設定していただいていたので、MIC も嵐の中に放り込まれたのです。

幸いハルクのシステムの運営を引き継ぎをやってくれる企業が出ましたが、将来性のない(バージョンアップなしの既存のままの運用)状態であり、いずれ他のユーザーも離れていけば残ったユーザーの運用コストが跳ね上がることは必至でした。

そこで遠隔画像診断システムを提供している数社に、システムの変更の打診をしたところ、数千万円の見積りをいただきました。

顧客数が15病院程度でこれでしたから、もし 100病院ほど抱えていたら軽く 1億円を超えたでしょう。

クラウド型でもそれ相応の費用はかかりますが、乗り換えには病院側の送信端末を変更するだけですみます。

読影医の端末の入れ替えは不要ですからね(個人所有のものでまかなえます)。

しかも、クラウド型では 非クラウド型でかかっていた読影医の端末のメンテ代がかからなくなります

「差し引きそのうちゼロ」になる勘定です。

ゼロになった後はもちろん利益が出ます。

要するに、ユーザーサイドから見た非クラウド型の一番まずいところは端末代。

特に読影用のソフトが言い値になるので、非常に高いのです。数十万円ほどですが。

システム会社の倒産がなくても、インターネット環境の変化などに伴い、システムの入れ替えやバージョンアップは将来必要になってきます。

そういうときに、もろに端末代の影響が出ます。

数百万円ですめば幸いかもしれません。

以上は、なにも考えずに遠隔画像診断事業を始めると、はまってしまう恐ろしい落とし穴です。

持っているシステムに呪縛されるのです。

数年前の話ですから今はさらに安くはなっていると思いますが、有料は有料です。

どうせなら、「使ったときだけその分だけを支払うだけ」の「所有しないシステム」を最初から使いましょう。

そう、クラウド型です。

非クラウド型の場合ですが、OSが古くなってサポート打ち切りになった場合には読影ソフトのバージョンアップにも支障が出る可能性があります。

Windows2000 などがその例になります。WindowsXP もあと1年半でサポート切れ。

アンチウィルスなどのソフトの更新がとまり、使えなくなります。

そうなってもその端末は読影専用端末として使えばいいですが、家庭では非常に場所をとります。

インターネットも使えないマシンがどかんと机の上を占拠する。

奥さんの目がこわい・・・でしょ?

###

関連記事

BMAX N100ミニPC 16GB+512GBSSD Win11 Pro

4台目のミニPCを買いました。メーカーは BMAX。 箱に記載の型番は BMAX-JP

記事を読む

【ヤフオク】NEC Express 5800/53xJ Core i3-6100 8GB/1TB

この前落札したうちの1台です。 Windows 10 Pro 64bit がクリーンイ

記事を読む

呪いのルーター I-O DATA ETX-R

I-O DATA 高速・多機能・ブロードバンド有線ルーター ETX-R アイ・オ

記事を読む

図と画像

画像診断での報告書では、画像の一部を切り取って貼り付けて参照画像とし、それを本文で引き合いに出して説

記事を読む

UBUNTU16.04LTS キーボード問題

日経Linux(リナックス)2016年10月号 日経リナックス 日経BP社 20

記事を読む

Windows XP 用の Avira Free Antivirus は 4月8日で期限切れ

Windows XP 用の Avira Free Antivirus は 2015年4月8日でサ

記事を読む

【ヤフオク】HP Pavilion s3720jp Phenom X4 9150e ジャンク 落札

1700円+送料で落札。 CPU:Phenom X4 9150e 1.8GHz

記事を読む

DVD ドライブ逝く

* 今朝、自作のメインマシンの愛称「初号機」のスイッチを入れると、DVD ドライブのトレイがば

記事を読む

これから遠隔画像診断を始める人のために

2010.12.18    本日、大阪で行われたイーサイトヘルスケア社主催のクラウド型遠隔画

記事を読む

MakuluLinux 14 Shift 日本語版を試用してみた

前回の記事「MakuluLinux 14 Shift 試用してみた」 の続きです。 前回は英語

記事を読む

Comment

  1. […] 「もう非クラウド型遠隔画像診断は使いたくない・・・その理由」を前回書きましたが、 ここ数年、新たな遠隔画像診断グループが結構できてきました。 […]

【FX】3本の RCI を使った自動売買プログラム (3)

「 3本の RCI を使った自動売買プログラム (2)」の続きです。

2024-11-18 愛車が不調に

一昨日ですが、愛車(BMW 318i)に乗ると警告画面が。

新・臆病者のための株入門 / 橘 玲

★★★★☆ 旧版も読んだのですが、新NISA 対応というだけ

モノラルアンプの価値

モノラルアンプというのはステレオアンプと違い、1つの入力を増幅して出力

喪中はがき

実母が 2024年7月25日に亡くなったので、喪中はがきを出そうと思っ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑