CDプレーヤー考(2) DAモードとデータモード
音楽CDはCD-DAという論理形式で CDという物理メディアに収められています。

通常の音楽CD再生
通常のCDプレーヤーは高価なものも廉価なものも、音楽CDから CD-DAモードで読みとっている(例外あり)のですが、この方法では CIRC というエラー訂正(&補間)法が使用されています。
この CIRC、音楽ストリームデータの補間には十分強力ですが、リアルタイムに読み出すという時間的制約のために データが欠落しているときなどは周囲のデータから推測して適当な値でごまかしてしまうというズルを行います。
普通のデジタルデータは 1ビットたりとも不正確であってはいけないのですが、音楽CDでは許されているというわけです。
まあ、こういう過程に さらに外来からの振動(音)が加わると・・・
*
CD(SA-CD、DVD オーディオ) を聴いているときは、レーザーピックアップがリアルタイムにデータを読み出しているときです。つまり、スピーカーからの音という振動で揺さぶられているわけです。
人間にたとえて言えば、本を朗読して録音する作業のときに、「5文字1秒のペースで読め」と言われているのに、ヘッドフォンから自分の読んだ数秒前の声が流れてきて邪魔をする というような状況に似ています。読めなければ適当にごまかしてしまうところも同じですね。
*
ですから音楽を聴いていないときに、CD-DAモードでなく CDデータモード(リアルタイムでないので 100%正確な読みとりが可能)で メモリにファイルとして保管しておくのが理にかなっています。
要するにパソコンに 音楽データを抜いて保管しておくということです。
それだけでこの問題は回避できます。
*
非可逆圧縮すると音質が落ちますので、1曲ごとに可逆圧縮(ロスレス)ファイルにしてもいいですが、管理がややこしいですね。
それにアルバムを聴いているという満足感がない。^^
そういうときはアルバム1枚単位で管理して 完璧に読み出しもできるという方法があります。もちろんパソコンを使いますが、フリーソフトで無料でできます。
(続く)
*
【関連記事】
###
関連記事
-
-
OM-MF519+小澤氏設計ダクト付きバックロードホーン「スリースター」完成
「これならできる特選スピーカーユニット 2019年版マークオーディオ編: 特別付録:マークオーディオ
-
-
TangBand 8cm ユニットで悩む
SA/F80AMG(下図) という 8cm アルミニウムマグネシウム合金コーンのスピーカーユニッ
-
-
パイオニアの DVDプレーヤー
うちにあるパイオニア製の DVDプレーヤーは DV-535 2000年9月 96kHz/
-
-
SA-S1+G-EX 修理する
SA-S1+G-EX TA2020高級アンプ空芯コイルSP保護リレー付(琥珀)電源付 商品
-
-
Tannoy Mercury m2 Cherry 対 KEF Coda9
Tannoy Mercury m2 Cherry203×380×270mm[/captio
-
-
Coda9 内部構造
KEF Coda9 の内部構造について KEF Coda9[/caption] 上は外
-
-
Alpair6P / キレのある音
* 私の読影卓の1つの正面像。 スピーカーが至近距離に設置されていますね。私の耳から 1
-
-
音楽の友ムック付録 オンキヨー製 OM-OF101 でバスレフスピーカー
>これならできる特選スピーカーユニット 2021年版 オンキヨー編 雑誌付録のスピーカ
-
-
ESYNiC 192kHz DAC(2)
ESYNiC 192kHz DAC デジタル アナログ変換器 デジタル(光/同軸)ア
- PREV
- 病院はもうご臨終です / 仁科 桜子
- NEXT
- バンブーハウス / 山田章博
Comment
[…] CDプレーヤー考(2) DAモードとデータモード […]