Stereo編 スピーカー工作の基本&実例集 2017年版 特別付録:パイオニア製6cmフルレンジ・スピーカーユニット対応エンクロージュア・キット (2)
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★★★★☆
以前の記事の続きです。
小澤さん設計のエンクロージャーです。
共鳴管方式(QWT方式)と箱に書いてありますが、音道は徐々に広がり最後に開口部にダクトがついています。
QWT ではなくバックロードバスレフに似ています。ただし、空気室がないのでバックロードではない(ホーンではあるけれど)。
共鳴管は音道が断面積一定なのが普通ですが、だんだん絞っていくほうが最大2割ほど共鳴周波数は下げられる(音道の長さが同じ場合)と小澤さんの本にあります。
最後にダクトを付けるのも共鳴周波数をより下げる工夫でしょう。
このエンクロージャーは QWT としていますが、音道が広がっているのが奇異なのです。
絞っていくのがありなら、ホーンのように広げていくのもありなわけでしょうが、同じ容量の箱に収めるのであれば絞っていくほうが音道は長くなります。
つまり、音道を広げていくと音道の長さは稼げず、共鳴周波数を下げられないのです。
QWT では音道の長さを L とすると基本共鳴周波数は 85/L(Hz) で、その奇数倍の周波数も増強されます。
たとえば 2.1メートルにすると 40HZ、120HZ、200Hz が増強されます。
音道は 4-5回程度まで折り返しても共鳴効果は比較的保たれます。
このエンクロージャーはどう見ても音道の長さは 70cmもない(65cmくらい?)ように思うので、あれだけの低音が出るのは不思議。
むしろダクトの共鳴で低音を稼いでいるのではないでしょうか(つまりバスレフで、それだとダクト以外の内部の仕切り板は不要になるはず)。
寸法を測ってみると、容積は 2.4リットルくらいで、音道の長さはダクト部分を含めても 65cmくらいであり、基本共鳴周波数は130Hzくらいと計算されます。
バスレフとみなしてダクト共振周波数を計算すると 134Hz。
うーん、低音がすごいと感じているのは 100-150Hzの盛り上がりが原因なのかな。

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