大学院生医師
公開日:
:
医療
「日本年金機構からのお尋ね」のところで書いたのですが、
>福徳医学会病院と済生会野江病院は非常勤でしたが、こちらから希望したわけでもないのにお情けで加入させていただいておりました(当時の私は大学院生)。
学生(大学院生)なのに病院勤務というのが、他の業界の方からすると違和感があるかもしれません。
*
医師の場合、
- 大学を卒業すると、ほぼ全員医師国家試験を受ける
- 合格すると医師免許がもらえる
- 医師免許をもらうと医療行為ができる
のです。
医師免許がもらえないと医療行為はできないので、免許をもらった段階では医師としての経験はゼロです。
運転免許の仮免許をもらった段階と同じです。
これでようやく実技ができる段階です。
この後、
- 研修医として勤務&研鑽
という段階を得て、
- 医師として病院勤務
を続けることになる(例外コースあり)わけですが、人によっては
- 大学院で学位を取る
のが間に挟まるケースがあります。昔はごく一般的なことでした。
大学院生でも医師免許を持っており、医師としての経験もあるわけで、医師(常勤は無理)としてのアルバイトで学費&生活費を賄うことが可能なわけですね。
これが「学生にして勤務医(非常勤だけど)」の状態であり、医師としてはごく普通のことですが、他の業種ではあまり見られないでしょうね。
*
これは医師免許の特殊性(実技試験がない)にも関係しています。
医師にとっては医師免許は「医師として医療行為ができる免許」であり、取ったばかりの状態では経験値はゼロ、医師としての技量はゼロ。
ですから医師(免許を持ったもの)の中で、その技量は千差万別なわけです。
*
失礼になるかもですが、代々続いた病院一族の御子息では、小さなときから「医者になれ」と強制されたために、
- 医師免許を取った=医師になった=ゴール!
と思っている人もいて、国家試験に受かったらそれ以上の勉強をやめて、ご褒美に買ってもらった外車のスポーツカーを乗り回して医療技術の習得(研修)がおろそかな人が結構いました。
「そんなことではどこも雇ってくれないぞ」と脅しても、いつでも実家の病院に帰れば「若先生」、「副院長」、「ゆくゆくは院長」とチヤホヤされるので効果がありません。
そうして、医療技術は全く磨かれないまま・・・ということになります。
まあ、医療技術なんかなくても彼の一族にとっては経営が上手ければいい(次の世代に引き継げばいい)わけですけど。
###
関連記事
-
-
地方の中核病院の画像診断における医療崩壊
以前の記事(⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合)では、
-
-
社内のコソ泥、院内のコソ泥
会社によくいるコソ泥 会社によくいるコソ泥。 会社内に会社の金を盗むドロボウ(善悪の判
-
-
東北地方に医学部を新設?
* 新臨床研修医制度(医師臨床研修制度)を作って、日本の地方医療を荒廃させた厚生労働省の不始末
-
-
日中救急症例を受けられる体制 遠隔画像診断
* わたしは 2005年6月から昼間の遠隔画像診断センターを運営しています。 それまでは自宅
-
-
個人ベースの遠隔画像診断[2] / 専用システムを使う場合
「個人ベースの遠隔画像診断」という記事で、 お金のかからない遠隔画像診断法をご紹介しました。
-
-
原始舌下動脈遺残のMRA
* この10年間で3例目ですが、原始舌下動脈遺残です。 原始三叉動脈遺残はしょっち
- PREV
- 日本年金機構からのお尋ね
- NEXT
- さんきゅうべりーまっち






