厚生年金について
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最終更新日:2025/06/08
マネー
今回は厚生年金の話。
moneiro のページにわかりやすい表がありました。
上の表で平均月収が 40万円の人の場合で説明しましょう。
- 40年間の支払いの間の平均月給が 40万円だった人は、40年間で 1800万7200円も支払って その後毎年 184万7352円もらえるので 9.7 年生きればモトが取れるということを示します。
- 労使折半という建前なので企業が支払った分を含めると、平均月給が 40万円だった人は、40年間で 3601万4400円も支払って その後毎年 184万7352円もらえるので 19.4 年生きればモトが取れるということになります。
これは国側の視点でもあり、19.4年までに亡くなれば 国は儲かるわけですね。 - 40年間支払いきるまでに亡くなれば、通常の年金はもらえないどころか 掛け金も全没収です(遺族がいればごくわずかながら一部が遺族年金をもらえますが)。
- 払い終わってから 19.4 年以内に亡くなれば モトがとれないということです。19.4年もたずに それまでに死ねば このゲーム、国の勝ちということです。
- 19.4年間以降まで生き延びられれば モトは取れるでしょうが、そこで初めてプラスマイナスゼロ(損得なし)になっただけです。
*
上の場合、運用利回りを 0%とすると、毎月の自己負担額は 3万7515円のはず。
これを元手に自分で年金をつくるケースを考えてみましょう。
- もしこれを S&P500 などで平均 6%(低めに見積もっています)で 40年間積み立てたとすると、元金は 7512万1843円に増えています。4.17倍です。
- 企業負担分を入れると 1億 5024万7692円になるはずです。8.34倍です。
企業負担とは言いながらその出所は給料以外にはありませんから、ほんとうは自分全額払っているのと同じです。
ということで、以下は自分が 7万5.30円払っていたと仮定して計算します。 - 40年の積立が終わり 次の年から 4%ずつ取り崩して生活費に充てるとすると、年間 600万9907円もらえるはずです(税引前)。年金制度の 3.25倍です。
- 死んだら積み立てた原資は国に没収される年金とは違い、積立終了の初年度からモトは取れている・・・というかすでに 4.17倍に増えているのでモトをとったかどうかというチンケなことを考える人はいません。
- いつの時点で亡くなっても、原資は国に没収されずに遺族に残ります。
積立終了後はほとんど減らない(むしろ増える可能性が高い)ので、だいたい 1億 5000万円以上が残る計算です。
どうでしょう、私には 億万長者の誕生を国が阻んでいるように見えます。
これでは 生き血をチューチュー吸って、死んだら身ぐるみ剥いでポイ ではないでしょうか?
*
厚生年金のヤばさは 十分にご堪能いただけたでしょうか。
国民年金の比ではありませんネ。
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