ひどい遠隔画像診断システム
P■■社(イーサイトでもドクターネットでも医知悟でもありません)の遠隔画像診断端末が高槻遠隔画像診断センターに入っているのですが、これがひどい。
ある病院内にある遠隔画像診断サーバー(猿鯖とします:遠隔画像診断用サーバーの略です)にログオンして診断を行うのですが、院内の PACS からこの猿鯖に依頼を出している最中はこちらの端末からアクセスしてもタイムアウトで患者リストも出ないときすらあります。
猿鯖のマシンスペックが低すぎるのか、猿鯖で走らせているソフトが重過ぎるのか、院内の転送が遅すぎるのか(まさかまともに DICOM 通信しているわけではないだろうが)、とにかく患者のリストから画像を開くのに、タイムアウトではねられないのに 5分以上かかるときがあります。
急に遅くなるので、「あ、今、PACS から依頼出し始めたな」とわかります。
10例くらいのまとまった依頼を出されると、午後2時から4時まで端末はほとんど反応しません。
これって昔の CT-8800(GE製)のコンソールよりひどい。
そういえば、P■■社は遠隔画像診断「対応」とは言っていたが、遠隔画像診断「用」システムとは言っていなかったような気がします。
プロの使う道具ではありません。
どれだけひどいものか見たい人は高槻遠隔画像診断センターまで遊びに来てください。月曜~金曜の2~5時です。実演します。
その代わりグチ聞いてね。
****
関連記事
-
-
画像診断メモノート更新しました 2014/11/12
2ヶ月ぶりに画像診断メモノート更新しました。 > 画像診断メモノート とりあえず、お知らせま
-
-
遠隔画像診断での起業じつは簡単(2)
前回の記事「遠隔画像診断での起業じつは簡単」で、「起業はとっても簡単」と書きましたが、どれくらい簡単
-
-
関節のMRIは GE(FE)が基本
最近のMRIで関節(膝・肘・肩・股・手・足)の撮像のとき、やたらめったら 脂肪抑制T2WI FSE
-
-
PET/CT検査の保険適応について
平成22年4月より、PET/CT(ポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影)の適用疾患が変
-
-
【膝関節のMRI】 Cyclops病変
今日は久々に膝関節の MRI 診断の話。 前十字靭帯断裂術後に、前十字靭帯の腹側に「1つ目」の
-
-
遠隔画像診断の起業の心得その2
「勤務医根性を捨てろ」とお話しました。 「何時間勤務したから報酬はこれくら
-
-
遠隔画像診断で画像診断管理加算はとれません というか とってはダメです(4)
画像診断管理加算の目的 前にも書きましたが、画像診断管理加算は「病院に放射線科医(画像診断医)
- PREV
- 千住真理子ベスト・コレクション
- NEXT
- ひどい遠隔画像診断システム(続き)
Comment
最低の遠隔画像診断システム
以前ここでひどい遠隔画像診断システムと評した PS●社のシステムですが、今週に入ってかなりのレスポンスの改善が見られました。 おそらく、遠隔画像診断用サーバーのマシンを…