街道をゆく (9) 信州佐久平みち 潟のみち ほか /司馬遼太郎
公開日:
:
読書
![]() |
街道をゆく (9) (朝日文芸文庫) 司馬 遼太郎 朝日新聞社 1979-02-01 売り上げランキング : 208099 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆(いつものように地理と歴史を同時に学べるいい本)
「街道をゆく」シリーズの第9巻。
最初は「潟のみち」なのですが、いきなり土佐の話が出て 5ページほどしてようやく新潟の亀田の話になります。
ここの水田はほとんど沼のようなところで、昔の農民は泥をすくって自分の田に投げ入れて耕作をしていたそうな。
近代化によりあっさり干拓され、その後あっというまに住宅地に変わったとか。
そのいきさつが長々と語られます。
次は「播州揖保川・室津みち」。
播磨灘から竜野、山崎に至る旅にまつわる話です。
室津とは播磨灘に面した港町で、遊女も多数抱えており、平安時代から栄えていたとか。
その次は「高野山みち」。
真田親子が流された九度山の話が最初に出てきますが、九度山は山ではなく村落の名前だそうです。
高野聖の話も出てきます。彼らは私度僧で、空海伝説を各地に広めました。
別所という地名は各地にありますが、本寺に入れない私度僧がたむろする施設のことから出た言葉とか。
最後に「信州佐久平みち」。
ここで上田が出てきてようやく真田氏の話になります。九度山のところではちょっとさわっただけでしたので、ほっとします。
一遍や最澄、空海に話はおよび、土地も小諸、軽井沢まで。
なかなか楽しめます。
牧祥三氏による末尾の解説で、太閤検地、地租改正の重要な意味を知りました。ああ、高校の授業でちゃんと教えてほしかったぜい。
関連記事
- 三浦半島記 街道をゆく (42) (朝日文庫) / 司馬遼太郎
- 三浦半島記 街道をゆく 42 / 司馬遼太郎 (2)
- 街道をゆく 10 羽州街道 佐渡のみち / 司馬遼太郎
- 街道をゆく 18 越前の諸道 (朝日文庫) / 司馬遼太郎
- 街道をゆく〈21〉神戸・横浜散歩芸備の道 / 司馬遼太郎
- 街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 / 司馬遼太郎
###
関連記事
-
-
闇の守り人 / 上橋 菜穂子
★★★☆☆ 上橋菜穂子先生のファンタジー代表作の「闇の守り人」です。 守り人シリーズでは
-
-
医療崩壊の真犯人 / 村上正泰
★★★☆☆ 最近のアレ(新コロ)で「医療崩壊」という言葉をよく耳にするので、本棚になっ
-
-
画像診断を考える・新版 今春発売
* 名著『画像診断を考える』ですが、編者の下野太郎先生 からうれしい連絡をいただきました。
-
-
出したらしまえない人へ / 荒井 有里
出したらしまえない人へ―しまおうとするから片づかない 荒井 有里 主婦の友イン
-
-
笑えるクラシック―不真面目な名曲案内 (幻冬舎新書) / 樋口裕一
笑えるクラシック―不真面目な名曲案内 (幻冬舎新書) 樋口 裕一 幻冬舎 200
-
-
「義を見てせざるは勇無きなり」のほんとうの意味
以前の記事「韓流時代劇と朝鮮史の真実 (扶桑社新書) / 宮脇 淳子 」の中で書くのを忘れました
-
-
協奏曲の名曲・名盤 (講談社現代新書) / 宇野 功芳
協奏曲の名曲・名盤 (講談社現代新書) 宇野 功芳 講談社 1994-05 売り
-
-
金持ちワーカー、貧乏ワーカーのキャッシュ苦労クワドラント(素案)
* え~、「金持ちワーカー、貧乏ワーカーのキャッシュ苦労クワドラント」というものを提唱します。
-
-
街道をゆく〈21〉神戸・横浜散歩芸備の道 / 司馬遼太郎
街道をゆく〈21〉神戸・横浜散歩ほか (朝日文庫) 司馬 遼太郎 朝日新聞社 1







