やさしいバイオテクノロジー 血液型や遺伝子組換え食品の真実を知る / 芦田嘉之 (2)

やさしいバイオテクノロジー 血液型や遺伝子組換え食品の真実を知る (サイエンス・アイ新書)
芦田 嘉之
ソフトバンククリエイティブ
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★★★☆☆

遺伝子組換え作物は実は安全

遺伝子組換え作物が危険と信じている人が多いですが、この本には、自然交配による新種より遺伝子導入で作られた植物のほうが一般的にはるかに安全と書いてあります。

害虫のつかない遺伝子組換え植物がよく話題になっています。

対虫タンパク質(殺虫効果のあるタンパク質)を作るように遺伝子操作したもので、そのタンパク質に対するレセプターは標的となる害虫の腸粘膜にしかなく、哺乳類の消化管にはないので哺乳類には作用しないのです。

哺乳類の胃は酸性(害虫の胃はアルカリ性とか)なので哺乳類の胃の中で、そのタンパク質は変性して失活するので、ニ重に安全。

自然交配が安全とは限らない

逆に、自然交配による新種作成はどんな形質が発現するか予測がつかないので、じつは未知の危険性があるのです。

遺伝子操作ではピンポイントに狙って遺伝子導入するためそれ以外の変更点はないので、狙い通りの(危険性は予測できる)植物ができるのですが、自然交配だとどのような形質が発現するか新種が生まれてみないとわからないのです。

それが安全であることを証明したり、遺伝性に安定するまで継代培養したりするまで膨大な時間や手間や経費もかかるわけですね。

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