日別アーカイブ: 2014年3月31日

個人ベースの遠隔画像診断[2] / 専用システムを使う場合

「個人ベースの遠隔画像診断」という記事で、 お金のかからない遠隔画像診断法をご紹介しました。

上記の方法は私が現在個人で受けている仕事で実際に使用している方法です。

*

この方法の欠点

1 手間がかかる

手順が多く、統一されていないために非常に手間がかかります。

たとえば読影医の場合、ファイルを受信したり、解凍したり、DICOMビュワーで読み込んだり、データベースソフトに書き込んで、画像を貼って、PDF にする。これらのすべてを別々のソフトで行います。

そのため一例つけ終わるのに結構な時間がかかります。毎回のことですのでバカになりません。

患者情報なども手入力になり、入力間違いなども結構発生します。

大量の仕事を受けるのであれば、このような方法は永続できません。

せいぜい一日数例程度が限界でしょう。

2 統一性がないので、うまくいかない場合に原因の推定が困難

どのソフトあるいはネットワークのエラーなのか、人為的ミスなのかの切り分けが難しいです。

どちらかあるいは両者にコンピュータやネットワークの知識が必要になります。

*

専用システムを使う

遠隔画像診断に設計された専用システムを使うと、病院側は簡単なボタン操作主体になり、煩雑なファイル操作からは免れます。

医師側も同様で、読影に専念でき、これまた手間が節約できます。

操作ミスなどはほとんどなくなります。

どちらもコンピュータの知識はほぼ不要になります。

うれしいことに、単位時間あたりの読影効率は 2-5倍となります。

*

どの専用システムがいいか

個人で複数の病院と契約しようと思うと、それぞれ異なったシステムを採用するのは無駄が多いですね。

多くのシステムは、読影卓が専用(排他使用)になっているものが多く、自宅の設置場所をとります。

回線も新たに引く必要のあるものがあります(最近は減りましたが)。

*

ということで専用端末や専用回線が不要なクラウド型システムがベストです。

クラウド型の中では速度の速いイーサイトのシステムをお勧めします(ほかのも私は使っていますが、画像のリトリーブなど非常に遅く、話になりません)。

イーサイトの場合、病院側の送信装置もノートパソコンとルーター(あと必要に応じてプリンタ、スキャナ)という簡素なものですみます。

*

イーサイトのクラウド型遠隔画像診断システム

イーサイトは遠隔画像診断会社ではなく、単なるシステム会社です。

読影医師は ID、パスワードを発行してもらうだけで使えます。つまり、読影医を選びません。

病院側はイーサイトの送信装置を置くだけで、世界中のだれでも好きな医師に依頼を出すことが可能になります。

医師側はインターネットの繋がるところであればどこでも所見をつけられます。

イーサイトヘルスケアの遠隔画像診断システムについはこちら⇒理想的なイーサイトヘルスケアの クラウド型遠隔読影ASPサービス

*

注意事項

この記事は、個人で遠隔画像診断の起業をする人のために書いたのであって、画像診断管理加算とは無関係です。

遠隔画像診断のみを行う非常勤医を雇って、管理加算2をとろうと画策する病院があるかもしれませんが、管理加算の目的外の行為ですのでペナルティを受ける可能性があります。

賢明な医師は関わらないほうがいいかと思われます。

そのような金銭目的でない病院の依頼には、上記の方法をお役立ていただけたら幸いです。

*

関連記事

###

個人ベースの遠隔画像診断

以前、別のブログ「遠隔画像診断てれらじ庵(独立企業ブログ)」で、

画像診断医と顧客病院側の双方に 元手のかからない遠隔画像診断の方式

をご紹介しておりました。

この方法だと遠隔画像診断に特別な装置は必要ありません。

元手のかからない簡便な遠隔画像診断方式(リンク)

  1. 元手のかからない遠隔画像診断(10年前)
  2. 元手のかからない遠隔画像診断(その2)
  3. 元手のかからない遠隔画像診断(改良版)

*

上記の「改良版」について説明します。

病院側の手順

  1. 病院で DICOM データを CD-R に焼く、もしくはイメージファイルを作る。
  2. DICOM ファイルの入ったフォルダを Lhaz などのアーカイバでまとめて1つのファイル(ZIPなど)にする(しなくてもOK)。
  3. そのファイルを読影医もしくは病院の有する(レンタル)サーバーに FTP を使って転送する(なければ、無料もしくは有料のファイル転送サービスを使う)。
  4. 依頼用紙はスキャンしてメールに添付して送るか、FAX で読影医に送る(CD-R 内のデータに入っていれば不要)。

読影医の手順

  1. 病院からのデータを開いて、DICOM ビューワー(Apollo View Lite などのフリーのものもある)で見る。
  2. File Maker Pro のようなデータベースで所見をつけて、読影報告書を作成。
  3. 添付画像は画面キャプチャソフトで切り取り、画像編集ソフトなどで編集して報告書に貼り付ける。
  4. 報告書はどんなパソコンでも見られるようにPDF 化するのがよい(PrimoPDF などのフリーソフトで可能)。
  5. その所見(ファイル)をメールに添付して送る。

利点と欠点

やろうと思えば ほとんど無料でできます(インターネット接続料金は要りますが)。

やろうと思えば 即時性もあります。

この方法は主に Windows を使った方法ですが、マックの方は適宜ソフトやメソッドをそれ用のものに置き換えてください。

データベースも無料の Libre Offince などに含まれているものが使えますし、なんでしたら Excel のような表計算でもできてしまいます。データの蓄積や再利用のことを考えますとデータベースソフトを使うのが圧倒的にいいですが。

欠点としては、イーサイトなどの専門システムに比べると、無料のソフトを組み合わせているので操作体系がバラバラで、医師、病院の両者ともに手間がかかりすぎることが挙げられます。

私も何カ所かのクリニックとこの方法を行っていますが、めんどくさいのと時間がかかるため、これ以上増やすことは考えていません。

 

読影報告書(見本)

FileMaker で作ったものでは、こんな感じになります。

実際は PDF ファイルとなっています。

予告

次回は「個人ベースの遠隔画像診断 / 専用システムを使う場合」を掲載する予定です。

専用システムを使うことで、ずいぶん省力化できます。その分多少費用がかかります。

システムは借りるだけなので、あくまで個人で病院から仕事を受けることになります。

関連記事

###

改体者 / 豊田有恒

改体者 (1978年) (角川文庫) 改体者 (1978年) (角川文庫)

豊田 有恒

角川書店 1978-05

売り上げランキング : 1429833

Amazonで詳しく見る

by G-Tools

1978年発売の角川文庫。いかにも時代を感じさせる表紙ですね。

場末の古本屋で購入。30円。

*

豊田有恒の処女作「絶滅者」(改題前は「火星で最後の・・・」)を含んだ宇宙SFモノ。

豊田有恒氏は虫プロに勤めながらSF作家としてデビュー後、歴史SF、ジュブナイルSF、朝鮮史、原発問題など多岐に渡る著作を発表されています。

でも、私の最初の認識は宇宙SF(ハードSF)作家でした。

表題作「改体者」はSFマガジン 2001年6月号に収録。

収録作品

  1. 改体者
  2. 植民者
  3. 帰還者
  4. 殺人者
  5. 襲撃者
  6. 絶滅者

 
どれも時代をあまり感じさせない珠玉のできばえ。

豊田有恒関連記事

古代史を彩った人々 / 豊田有恒

雑学 古代史の謎―邪馬台国と建国神話

###