*

胸部X線写真の話(2)

公開日: : 医療

昨日の記事「胸部X線写真の話」の続きです。

内科医叩きをやっていると思われるのは嫌なので、主張を明確にしたいと思います。

*

胸部レントゲン写真(正面)で読むべき部位は、以下の通りです。

  1. 肺野1
  2. 肺野2(縦隔や横隔膜や鎖骨などの他の構造物に隠れた部分)
  3. 縦隔
  4. 胸壁
  5. 上腹部
  6. 頸部
  7. 上肢(写っていれば)

すべて読影しないといけません。写っているんですから。

見るべきところがヤマほどあり、それぞれの判断が難しいのです。

多くの内科医は1しか読んでいないとお見受けします。
肺門は読んでいるという人は多いですが、それは2の一部でしかありません。

縦隔内、胸壁、上腹部、頸部などを全部吟味して異常を精査してくれ と CT に回してくる内科医はかなり少ないです。
とくに頚椎、胸椎、上部腰椎、鎖骨、肩甲骨、肋骨などの異常はスルーされています。

放射線科医の中にも胸部レントゲン写真は難しくて自信がない人は多いです。
でもその多くは「見るべきところがヤマほどあり、それぞれの判断が難しい」ことを いやというほど痛感してからの「自信がない」であり、「見るべきところは見えている肺野だけ」と思っている人とはやはり大きな差があるわけです。

左鎖骨上窩のラインが上に凸になっているのを見つけて「胃癌ちゃうか」と言って当たったらヒーローになれる・・・カモ。

関連記事

胸部X線写真の話

関連記事

古舘伊知郎 報道ステーションで「薬価は医師が決めている」?

ZMapp というエボラ出血熱の特効薬 ZMapp というエボラ出血熱の特効薬がかなり効果があ

記事を読む

老眼

MARTIN LOGAN CLSII[/caption] * マーチン・ロ-ガンと

記事を読む

肝嚢胞

 最近、「肝生検は危ない」とテレビでよく聞きますが、「カン政権は危ない」ということだったの

記事を読む

病院はもうご臨終です / 仁科 桜子

病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書) 仁科 桜子 ソフトバンククリエイ

記事を読む

真のPET検診

元ネタ> 「線虫」を使った尿検査で、95.8%の確率でがんを判定!血液検査より高精度 犬の嗅覚

記事を読む

人間ドックの胃透視 担当医師の心構え

* 大昔、O2市民病院というところで働いていました。 週に1日(正確には半日)、患者以外に人

記事を読む

医学ドラマ

* うちのカミサンもムスメも面食いで、ドラマはジャニーズが出ているかどうかだけで見るかどうか決

記事を読む

大学病院の不健康な医者たち / 米山 公啓

大学病院の不健康な医者たち (新潮OH!文庫) 米山 公啓 新潮社 2001

記事を読む

脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る / 森 墾

脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る 森 墾 メジカルビュ

記事を読む

橋中心髄鞘崩壊症 橋中央ミエリン溶解症 橋中心髄鞘崩解症

* 昨日 K さんという知らない方からメールをいただき、「(お子さんが)橋中心髄しょう崩落症と

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

明治時代の浮世絵

江戸時代の浮世絵は結構知られていますが、明治時代のものはあまり興味を持

久々にBOOK OFFに行ってみたら

本日は久々に BOOK OFF に行きました。 ここの店は最近の

中国で大学を出ても仕事がないのはなぜ?

https://www.youtube.com/watch?v=dZd

AIの違い(画像生成編)

AIの違いを画像生成にしぼって試してみました。 次のようなプロン

10,000点以上のフレームTVアートバンドル

またまた Etsy.com で TV フレームアートを購入。10000

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑